ひゃくごじゅういち ページ6
そこまで話して、息をつく。緑谷くんは熱心にノートを書いていた。そんなに熱心になることかな。
暫くして漸く手を止めた緑谷くんは控えめに手を挙げた。
｢質問してもいい？｣
｢どーぞ｣
｢どうやって人型を習得したのかな？“個性”発現から吐血が終わるまで1年くらいだとすると、降魔さんは6歳くらいだよね？そんなに幼い頃から“個性”の扱い方を学んでいたの？｣
そう言って息をつくと、じっと見つめられる。こんなに一気に話されるとちょっと圧倒されるんだけど。とりあえず、答えないとね。
｢学術人工移動都市I・アイランドって知ってる？｣
｢もちろんだよ！！………ってまさか…？｣
｢そのまさか！お父さんがそこの研究員と知り合いでね。わたしの“個性”研究をしながら、力を抑える方法を一緒に考えてくれたの｣
でも、大変だったんだよ。毎日研究と修行とでてんやわんやだったし。疲れ果てては死んだように眠って。そんな生活を1年間ずっと続けてたかな。
漸く人型を取得したと思えば、“個性”がバージョンアップされてたみたいで、今度は呪いの研究に入ったよね。
魔法は“個性”発現した頃から片鱗があったから、人型取得と同時進行で特訓してたし。
それからまた話し始める。中学生になって転校するまで。誰にも悪魔型を教えずに人型のまま、たまに悪魔型に戻ることで“個性”の暴走を防いでいたことも。
｢“個性”の暴走…？｣
｢うん、未だに解明できていないんだけどね。ずっと人型でい続けると悪魔型に戻った時、暴走しちゃうみたいなんだ｣
この間の圧縮訓練でも少しやばかったんだよね。暴走したら止められる人がいないから。相澤先生の“個性”で抹消しても悪魔型は異形型も含めるから、力の強さだけは消せないし。
魔法と呪いを封じても、暴走したわたしを止めるのは苦労すると思う。
全部話し終えると、緑谷くんはブツブツと呟き始めた。自分の中で整理してるのかな。邪魔しない方がいいよね。
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怜(プロフ) - monsterさん» ありがとうございます！そんなふうに言ってもらえるなんて光栄です！！これからも頑張りますので、応援お願いします！！！！夜分遅くに失礼しました。 (2018年11月4日 23時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
monster - 深夜に、失礼します。今日、一気読みしました！それほどおもしろい作品です！これからも、更新、頑張ってください！応援してます！ (2018年11月4日 22時) (レス) id: 5382ffa71d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2018年10月16日 14時
