ひゃくきゅうじゅういち ページ46
その帰り道。勝己くんがUFOキャッチャーで取ったぬいぐるみを抱えながら、ゆっくり歩く。
勝己くんってUFOキャッチャー、すごく上手なんだよね。ぬいぐるみも取れてたし、お菓子も！
わたしは取れなかったから、ぬいぐるみ貰っちゃったもん。
｢Aはゲーム下手くそだな｣
｢今度こそは勝ってみせるから！今のうちだけだよ！｣
片手を振ってそう宣言する。勝己くんはケラケラと笑って、嬉しそうにそうかよ、と呟いた。
＊＊＊
寮に帰ると、みんながわらわらと集まってくる。勝己くんはめんどくさそうに早々と部屋に戻ってしまった。
｢ねえ、A！楽しかった！？｣
三奈ちゃんが身を乗り出してわたしに聞く。みんなもぐいぐい近づいてくるから、苦笑いしかできない。
｢楽しかったよ。ぬいぐるみ、取ってもらったんだ｣
袋からネコのぬいぐるみを取り出してみんなに見せると、ニヤニヤと笑い出す。
｢やっぱり、爆豪くんにとってAちゃんは特別なんだね〜｣
｢お似合いだと思いますわ｣
そんなのじゃないと思うんだけどなあ。なんて言っても、みんなはニヤニヤ笑ったり、頷いたりで信じてくれそうにない。
暖簾に腕押しってこういうことなのかな？
雑談もほどほどに着替えてくる、と言ってその輪から抜け出す。エレベーターの方に向かうと、轟くんが男子寮のエレベーターから降りてきた。
｢お…降魔か｣
｢やっほー、轟くん｣
ヒラヒラと手を振ってエレベーターを待つ。その間、轟くんはずっとソワソワしていた。なんで？
｢なあ、降魔｣
｢なに？｣
｢今度、俺とも遊びに行かねえか？｣
目を瞬かせた。
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怜(プロフ) - monsterさん» ありがとうございます！そんなふうに言ってもらえるなんて光栄です！！これからも頑張りますので、応援お願いします！！！！夜分遅くに失礼しました。 (2018年11月4日 23時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
monster - 深夜に、失礼します。今日、一気読みしました！それほどおもしろい作品です！これからも、更新、頑張ってください！応援してます！ (2018年11月4日 22時) (レス) id: 5382ffa71d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2018年10月16日 14時
