ひゃくはちじゅうなな ページ42
そこからはもぐら叩きのようだった。地中から姿を現した先輩を魔法を使って攻撃していくだけ。先輩は透過したり、避けたりで掠りもしない。
そうこうしていると、あっという間に時間は経っていて。
｢終わりだ｣
｢え！？｣
｢まだ決着ついてないんだよね！｣
先輩と顔を見合わせて先生に抗議した。めんどくさい、という感情を前面に押し出した顔をする先生。腕を上げて抗議を続けると、いい加減にしろ、と軽く頭を叩かれた。
先輩は叩かれなかったみたいで、わたしのことを面白そうに眺める。
｢またやればいいだろうが｣
｢いいんですか…？｣
目を瞬かせて先生を見つめた。渋々と言った風に頷く先生。わー、と手を上げて先輩にも確認を取った。
時間がある時に相手をしてくれるみたい。嬉しいなあ！
ニコニコしながら悪魔型を解除すると、先生が鋭くこう言った。
｢降魔、正座｣
｢…………はい｣
何か、お説教されるようなことしたかな？原因を考えながら辺りを見渡すと、一つだけ心当たりがあった。
｢組手する時、俺は何に気をつけろって言った？｣
｢……物を壊さないようにって言いました…｣
｢それで、現状は？｣
キュッと口を結ぶ。
やっぱり、先生は体育館をボロボロにしたことを怒っているんだ。わたし達がいる場所以外はさながら隕石が落ちたみたいに、クレーターがボコボコとできている。
これは大変だよ…。先生が怒ってしまうのも無理はないね。
でも、魔法使ったらこんなふうになっちゃうのも仕方ないし！
｢降魔｣
｢すみません！！すっかり忘れてました！｣
｢報告書は？｣
｢わたしが書きます！｣
ぴゃー、と泣きそうになりながらそう言うと、先生は満足そうに頷いた。
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怜(プロフ) - monsterさん» ありがとうございます！そんなふうに言ってもらえるなんて光栄です！！これからも頑張りますので、応援お願いします！！！！夜分遅くに失礼しました。 (2018年11月4日 23時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
monster - 深夜に、失礼します。今日、一気読みしました！それほどおもしろい作品です！これからも、更新、頑張ってください！応援してます！ (2018年11月4日 22時) (レス) id: 5382ffa71d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2018年10月16日 14時
