ひゃくはちじゅうろく ページ41
｢すみません、遅くなりました！｣
｢待ってたんだよね！｣
体育館に駆け込めば、通形先輩と相澤先生がいた。なんで先生も？
首を傾げれば、ため息を吐いた先生が説明してくれる。
｢審判役に駆り出されてんだよ｣
｢ああ……すみません…｣
謝るとはよ、と急かされた。先生も仕事あるはずだから、早くやらないとね。
十分に距離を取って、最初から悪魔型になる。
みんなが早々にやられてたし、出し惜しみなんてできないよ。
目を見開いた先輩が楽しそうに笑う。呆れたように息を吐いた先生がこう言った。
｢時間は20分だ。はい、始め｣
バッと駆けてきた先輩は地面に沈む。やっぱり、そうくるよね。となると、後ろ？
目線を後ろにやると既に地面から飛び出した先輩がいた。拳を振り抜く先輩に新技を食らわせてやろうと、そのままの体制でそれを待つ。
そして、先輩のパンチがわたしの背中に直撃するその一瞬。
｢
｢ッ！！？｣
跳ね返される先輩。かく言うわたしも少しよろけた。
うーん、完全に攻撃を跳ね返すはずだったんだけど。先輩の様子とわたしのダメージから察するに1/3は食らっちゃったみたいだね。
反転は呪いの応用で、攻撃をそっくりそのまま返す技なんだけど、まだ実戦で使うには程遠い完成度。呪いはただでさえデメリットが大きいっていうのに、ダメージまで食らってたら使うに使えない。
でも、この対戦で完成させられたら…。
先輩はどうしてダメージを受けているのか理解出来てないみたいで、警戒心を顕に距離を取った。先生も何が起こったのか分からないみたいだ。
今度はわたしから仕掛けようと距離を詰める。でも、先輩はすぐに地面に消えていってしまった。
こうなると、どうもめんどくさい。本当は肉弾戦の方が好きなんだけど……。
翼を広げて宙に浮かぶ。
遠距離攻撃に変えてみようか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 562人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
怜(プロフ) - monsterさん» ありがとうございます！そんなふうに言ってもらえるなんて光栄です！！これからも頑張りますので、応援お願いします！！！！夜分遅くに失礼しました。 (2018年11月4日 23時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
monster - 深夜に、失礼します。今日、一気読みしました！それほどおもしろい作品です！これからも、更新、頑張ってください！応援してます！ (2018年11月4日 22時) (レス) id: 5382ffa71d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：怜
| 作成日時：2018年10月16日 14時
