ひゃくななじゅうご ページ30
暇な時に動物図鑑とか見てたんだけど。
センザンコウっていう絶滅危惧種がいるんだ。たとえライオンでも、この硬い鱗を噛み砕くことはできないって言われてる。
｢その鱗で防御されたら、逆に怪我しちゃいますもんね。発動系って間違えたのはこの鱗が刃物に見えたせいでしょうし｣
｢お前、動物にも詳しいのか｣
｢暇つぶしに読んだりするだけですよ｣
未だ泣いている女の人。
先生は警察に連絡していた。変形させたままの地面を直していると、警察がくる。
｢お疲れ様です。こちらの方が依頼していた敵ですか？｣
｢ああ、発動系じゃなく異形型だった。鱗に気をつけろよ｣
｢ありがとうございます。あの、そちらの人は？｣
わたしを見てくるその人。先生を見ると面倒くさそうにしていた。
自己紹介くらいしておくべきかな？
｢えっと、｣
｢俺が面倒見てる、アモウエニーだ｣
｢学生さんですよね？｣
｢インターンだよ｣
遮られて放置されたまま、ポンポンと会話が進んでいく。
ポカーン、としていれば先生に笑われた。
｢これからはヒーロー名を名乗れよ。俺のことも学外ではイレイザーヘッドだ。分かったな？｣
｢はいっ！｣
なんだか、ドキドキする…。ヒーローっぽい！素敵！
それから連行されていった敵を見送って、先生と学校へ戻る。
その道中、報告書の擦り付け合いをした。わたしが捕まえたからわたしが書くべきだ、なんて言ってくる先生に職務怠慢ですよ、と言い返す。
｢……今回は俺が書く｣
｢やったあ！｣
スキップすると、チョップしてきた。痛む頭を押さえながら歩く。
漸く見えてきた学校に欠伸が出始めた。
｢初日にしては頑張ったな｣
真っ赤になったのは言うまでもないよね。
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怜(プロフ) - monsterさん» ありがとうございます！そんなふうに言ってもらえるなんて光栄です！！これからも頑張りますので、応援お願いします！！！！夜分遅くに失礼しました。 (2018年11月4日 23時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
monster - 深夜に、失礼します。今日、一気読みしました！それほどおもしろい作品です！これからも、更新、頑張ってください！応援してます！ (2018年11月4日 22時) (レス) id: 5382ffa71d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2018年10月16日 14時
