ひゃくななじゅういち ページ26
鼻歌を歌いながら、上機嫌で寮に戻る。
あの後、先生はインターンについていろいろ説明してくれて、後日連絡をくれるらしい。
もう、すごく楽しみなんだけど！どうしよう！職場体験ではなんとなく気を使われてるな、って思ってたから、むずむずしてたんだよね。今度は思いっきりやらせてくれるって先生も約束してくれたし、頑張るぞー！
自分の部屋に入って、着替える。
インターンのことはみんなに内緒って言われたから、絶対言わないようにしないと。でも、勝己くんにはバレるような気がするんだよね。
うむむ、と唸っているとあっという間にご飯の時間になる。考え事は後回しにして、ご飯食べに行こうかな。
部屋の外に出ると、勝己くんが口を歪ませてそこに立っていた。
なぜ！？え、隠し事しようとしてるのがバレた！？そんなまさか！
｢か、勝己くん？こっち女子寮だよ？｣
｢知ってら。てめェ、呼びに来ただけだ｣
呼びに？なんで？
首を傾げると、ため息をつかれた。
その後、腕を引っ張られる。仕方なく歩き始めると、寮で謹慎してた時のことを話し始めた。
暇すぎる、とか。緑谷くんが掃除するの下手だ、とか。謹慎中は体が訛りそう、とか。
自業自得だよ、と言うと顔を顰める勝己くん。
｢はやくご飯食べに行こ？｣
｢わァってるよ｣
エレベーターに乗って降りると、みんなが楽しそうに騒いでいた。
んー、やっぱり…。ちょっとだけ慣れないなあ、帰ってもみんながいるっていうの。ソワソワする。
｢んで、俺に隠し事か？｣
｢ひゅ！？か、隠し事？｣
喉が鳴った。
なんで…？そんな素振りすら見せなかったはずなのに……。鋭過ぎないかな…。
｢隠し事というより口封じか？秘密にしてろ、とか言われてんだろ？｣
｢………なんで分かるの…｣
項垂れるわたしを楽しそうに笑った勝己くん。
本当になんで分かるんだろう。不思議すぎる。
でも、絶対言っちゃダメなんだ。言ったら、インターンさせてもらえなくなっちゃう。それだけは嫌なんだ。
｢勝己くんにも言わないからね｣
｢無理に聞き出す気はねェよ。おめぇにも色々あんだろ｣
｢か、勝己くん！ 大人になったね！｣
｢んだとコラァ！！｣
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怜(プロフ) - monsterさん» ありがとうございます！そんなふうに言ってもらえるなんて光栄です！！これからも頑張りますので、応援お願いします！！！！夜分遅くに失礼しました。 (2018年11月4日 23時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
monster - 深夜に、失礼します。今日、一気読みしました！それほどおもしろい作品です！これからも、更新、頑張ってください！応援してます！ (2018年11月4日 22時) (レス) id: 5382ffa71d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2018年10月16日 14時
