ひゃくろくじゅうに ページ17
｢敵による
大規模破壊……！規模は市全域、随分と広い。
ガコッと展開し始める建物。再度アナウンスが流れた。一人でも多くの命を救うこと…。
チームで動かないと。……って思って、みんなと一緒に走ってたはずなんだけど…。
｢ここどこ…｣
子供の泣き声が聞こえるだけで、みんなの姿は見えない。
いや、みんなを探すよりここで救助活動をしよう！わたし一人でできる範囲だけでも！
子供の泣き声を頼りに走る。建物の間からだ。
覗いてみると、どうも瓦礫に挟まっているらしい。
｢瓦礫…ここら辺は退けても支障はなさそう。ここさえ開ければ、助けられる！…ちょっと待ってて！すぐに助けるから！｣
｢うええええんん！いたいよお！！｣
重力魔法を使って、瓦礫を取り除く。少年の体は瓦礫に挟まれていたけど、折れてはいない。
瓦礫が瓦礫を支えて押し潰されることはなかったみたい。
建物の間から少年の体を動かさないように運ぶ。
腕が折れてる。他は大丈夫。
｢君、名前は？｣
｢うっうぅ……かずま…｣
｢かずまくんか、我慢できて偉いね。もう大丈夫！｣
副木を包帯で動かないように固定して、キツすぎないように巻く。
さて、救護所に連れていかないといけないんだけど。わたしはまだ救助を続けないといけないから。
｢かずまくん、かずまくん。ちょっと見て｣
｢ふえ？｣
わたしの影を指さして、かずまくんが怖がらないように工夫しながら黒い生き物を召喚した。
ライオンっぽい小悪魔にしたから、喜んでくれるかな？
｢うわあ！すごぉい！｣
｢わたしね、これから他の人も助けに行かないといけないの。だから、かずまくん。この子に乗って救護所に行って｣
｢でも…こわいよ｣
患部を動かさないようにかずまくんを撫でる。安心させるようにゆっくり。
大丈夫、大丈夫、と繰り返した。
｢ほら、行って。大丈夫だから｣
小悪魔が救護所へ行くのを見送る。
よし、わたしも行こう！
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怜(プロフ) - monsterさん» ありがとうございます！そんなふうに言ってもらえるなんて光栄です！！これからも頑張りますので、応援お願いします！！！！夜分遅くに失礼しました。 (2018年11月4日 23時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
monster - 深夜に、失礼します。今日、一気読みしました！それほどおもしろい作品です！これからも、更新、頑張ってください！応援してます！ (2018年11月4日 22時) (レス) id: 5382ffa71d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2018年10月16日 14時
