ひゃくじゅうろく ページ19
朝5時30分。眠くてボーッとする頭。
そんな中先生はいつも通りで。あの人、すごいな。
｢お早う、諸君。本日から本格的に強化合宿を始める｣
眠くてそれどころじゃないんだけど……。大きく欠伸をした。目に少し涙が溜まる。
潤んだ視界で先生が爆豪くんに何かを投げたのが見えた。
｢というわけで爆豪、こいつを投げてみろ｣
｢これ…体力テストの…｣
｢前回の…入学直後の記録は705.2m…どんだけ伸びてるかな｣
そう言う先生。腕を回す爆豪くんに声援がかけられる。どうなんだろ。
爆豪くんも心做しかワクワクしてそうだ。…心做しじゃない、爆豪くんすごくワクワクしてる。凶悪そうな笑みが隠せてないよ、爆豪くん！
｢んじゃ、よっこら…くたばれ！！！｣
くたばれ………爆豪くんらしいけど…。
それはともかく、吹っ飛んでいったボールは遥か遠くで落ちる。相澤先生が掲げた端末に表示された数字は709.6mだった。
あれ？そこまで伸びてないね？
ざわめくわたしたちとは反対に、冷静に説明をしていく。“個性”そのものは成長してないんだって。
わたしは特訓してきたけどね！！
｢今日から君らの“個性”を伸ばす。死ぬ程キツイがくれぐれも…死なないように──…｣
ニィッと笑う先生。死ぬ程キツイって……。
いや、弱気になってる暇なんてない。ヒーロー目指してるんだから！これくらい乗り越えないと！
｢さて、降魔。お前はとりあえず爆豪が投げたボール拾ってこい。“個性”使ってもいいからな｣
｢準備運動みたいに言わないでくださいよ｣
ため息をつきながら、翼を展開。飛んでいったボールの方角は……向こうだね。
｢5分以内に帰ってこれるか？｣
｢善処しまーす｣
大きく翼を広げて飛び立った。とりあえず、709m向こうに行って探さないとね。
ボール、意外と小さいから上から見つけれるかな？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 491人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みか(プロフ) - 相澤センセになにを言われたのか気になるわワワワワー (2021年8月21日 14時) (
レス) id: f6b4c1a931 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 甘味さん» ありがとうございます！オチはまだ決めてないですけど、緑谷と絡み増やしてみたいと思います！ (2018年10月5日 11時) (レス) id: 768ee3909e (このIDを非表示/違反報告)
甘味 - 凄く面白かったです！落ちは、緑谷君がいいと思います！更新頑張ってください！ (2018年10月4日 23時) (レス) id: 02d52b4d87 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 夢ウサギさん» ひえ、そこまで褒めてもらえるなんて……嬉しいです！ありがとうございます！オチは未定ですけど、轟と絡み増やしてみますね！ (2018年9月23日 17時) (レス) id: 768ee3909e (このIDを非表示/違反報告)
夢ウサギ(プロフ) - とっても面白かったです！ ストーリーや設定もよく考えてあって、凄いです！ 続きが楽しみです！！ 個人的に轟くん落ちにして欲しいと思ってしまった… (2018年9月23日 13時) (レス) id: b114151de4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：怜
| 作成日時：2018年9月7日 13時
