【REBORN!】エンティティさまが僕を消すまで -11-【DBD】 (ページ6)

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信者の本質を問うページ6

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とある冬の夜。眠りに着いたばかりのヒバリの元へ現れる黒い霧。薄ら寒い気配にヒバリの瞼が動くも、その目が開く前に霧はその姿を連れ去った。

ずるずると触手が蠢く黒い空間で、ヒバリが目を開ける。一寸先も見えないような暗闇の中、トンファーを手にしようとして自分の部屋じゃないことに気付いた。
警戒心を露わにするヒバリの前に、白く光るモニターが現れる。目が慣れず、眩しい光に眉を顰めた。

画面に映ったのはAだった。夕焼けと星空が混在し、ハゲタカが鳴き声を上げる。死肉を啄むような音と、廃れた酒場。
【死んだ犬の酒場-グレンベールの墓】というDBDのステージだ。

動き出したAが黒い霧を設置する。あれは移動する際に使っているものだとヒバリが理解したとき、1人の生存者がAの視界に捉えられた。恐る恐るというように歩く生存者はまだAには気付いていない。

それもそのはず、Aは殺人鬼の中で貞子と並ぶくらいの背の低さだ。心音範囲は一般的な広さだが、その低さが仇となり、生存者は殺人鬼の姿を見つけづらくなっている。

生存者がAを認識したときにはもう遅く、チェイスが始まってしまった。Aが生存者を追いかけている様子を静かに観戦していたヒバリは首を傾げる。いつもであれば、その辺の障害物ですら機能を果たさず、軽々と障害物を飛び越えてあっという間に屠れるような相手だ。
走るしか能がない相手にわざと手を抜いているように見受けられて、もどかしさで肘掛けを指先で叩く。

不意にヒバリは改めて辺りを見渡した。モニターの光で周りが照らされているかと思いきや、光は何かに吸い込まれているかのように、暗闇のままだ。