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僕のことなんだと思ってるの。そういうの聞かないでほしいんだけど。
ぶつぶつと文句を言いながら足を進める。本当、突拍子のないことを言うんだから。というか、僕にアドバイスを求める必要があるの？
リボーン、モテてたみたいだし、リボーンがアドバイスすればいいじゃん。
「ところで、ファミリーになる気になったか？」
「だーかーらー、僕はならないって」
「ヒバリと一緒にいれるのにか？」
「それはファミリーにならなくてもできるよ」
ふんっと鼻を鳴らしてそっぽを向く。
「あんまりしつこいと壊滅させちゃうよ？」
「そうなったらヒバリが困るんじゃねーか？」
「ん〜、困んないと思うけど」
恭弥が困るのは強い相手と戦えなくなることだからね。だから、組織自体なくなったって強い人さえ残っていれば大丈夫だと思うんだ。
「なかなか頑固だな、Aは」
「じゃあ、諦めてくれる？」
「諦めねーぞ」
めんどくさいなぁとぼやいて、リボーンを横目で見る。細い塀を慣れたように歩いていて身軽そうだ。ん〜、やっぱり遊んでみたいよね。
「じゃあ、リボーンが遊んでくれたらいーよ。ファミリーに入ってあげる」
「そうきたか」
「どっちがいい？僕はどっちでもいいよ」
遊べるのならそれはそれでよし。断るのならファミリーにならずに済む。どちらにしても僕にはメリットがある。
「考えておくぞ」
「僕は気が長くないからね」
そう言えば、リボーンは去っていく。ちょっと意地悪だったかな。
フランのためだったんだって→←だからファミリーにはならないって
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作者名：怜
| 作成日時：2023年9月2日 16時
