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ああ、まあ、そうだろうね。そして、あの男にはそれが欠けていた。D・スペードの主張は理解できる。
彼の資質では完全無欠の巨大なボンゴレは創れない。だからこそ、D・スペードが企てて、今のボンゴレを創った。
理屈は分かるけど、どうしてそうする必要が？
「ま……まさか、シモン＝コザァートを罠にハメたのって！！」
「シモンファミリーの能力は当時から注目に値する危険なものだった。更にシモン＝コザァートは軟弱な思想を�祇い某瓩�込む危険人物だったのですから、当然の事」
何も悪いことはしていないのだと言うように、D・スペードは真実を明らかにした。�祇い了彖曚魴僂安�田綱吉を潰すために、シモンファミリーの力と憎悪を利用したのだと言う。
「私の目的はあくまで
いっそのこと清々しいね。むしろ好ましいよ。敵にしておくには惜しいな。彼もエンティティさまの駒にはなれるだろうに。その執念とボンゴレへの愛があるのなら、進言してもいいかもしれない。
ああ、でも、箱庭で飼い殺しとなってしまうのが関の山かな。外で活動するにはこの世界との癒着が酷そうだ。初代から�樟い泙農犬�延びているのだから。せめて2世代くらいであれば、連れ去れそうなものだけど。
「許さねえ！！」
突如として、D・スペードの腹が貫かれる。あれは、水野薫だ。隠れてこそこそしていると思ったら、攻撃の機会を窺っていたんだね。
だけど、あれくらいでD・スペードが死ぬのなら、現代まで生き延びていないと思うんだ。
「盗み聞きとは感心しませんねえ……山本武を瀕死に追いやる以外にもお前にはまだ使い道があったというのに」
「山本をやったのって！！」
「こいつだったのか！！」
「黙れ！！オレ達シモンはてめえのオモチャじゃねえ！！」
次の瞬間、D・スペードの槍で水野薫は貫かれていた。幻覚っていうのは恐ろしいね。噴き出る血飛沫を見ながら、痛そうだと眉を顰める。
「私には大空の7属性の霧の能力だけでなく、大地の7属性砂漠の能力も自由自在だ。お前とは格が違うのですよ、水野薫」
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作者名：怜
| 作成日時：2023年2月20日 23時
