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というか、チェルベッロを介する理由なんてどうでもいいんだ。エンティティさまからの命令だということだけが必要な事実で、誰から言付けられようとどうでもいい。むしろ第三者に言い渡した方が今後動きやすいのかもしれないし。
ほら、僕から急に言われたとしても、怪しむだろうからね。僕の言葉に裏がないとは限らないから。
「強制招集をかけたのは他でもありません。大空戦では6つのリングと守護者の命をかけていただくからです」
「リングと守護者の命をかける……?」
「そうです」
「ちょっ、何言ってんの!?ランボはケガしてるんだぞ!!?ランボを返せ!!」
「下がってください。状況はヴァリアー側も同じです」
どんな姿であろうと招集がかかったら集まるのが守護者の務めなんだって。まあ、確かに。僕もエンティティさまに呼ばれたら、たとえ手足が欠けていたって這ってでも行くだろうし。
沢田綱吉には分からないんだろうけどさ。
山本武がスクアーロについて言及するけど、生存は否定されたと平坦にチェルベッロが言う。サメに食べられてたからね。そりゃ生きてるわけないか。
「では、大空戦を始めましょう」
「えっ、ちょっと待ってよ!まだ納得は……」
「できなければ失格とし、XANXUS様を正式なリングの所持者とするまでです」
そうなると、ザンザスが僕に命令をするわけだ。その命令もエンティティさまの目的に反することがあれば、ザンザスを殺して無効にすればいいだけだもんね。
暗殺部隊ってなにするんだろ?いや、名前のままか。標的を殺すっていう仕事をこなせばいいだけだね。なぁんだ、簡単だ。
「主人が決まるっていうのに他人事だな」
「主人ってやめてよ、リボーン。僕の主人はエンティティさまだけだよ。それに、」
「それに?」
「どっちでもいいんだよねぇ。どちらにせよ、エンティティさまの目的に反することがあれば、切り捨てるだけだから」
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作者名:怜 | 作成日時:2022年10月11日 19時