いつかの敵来る！ ページ8
その日の対戦はゴーラ・モスカがルッスーリアを戦闘不能にし、了平の勝ちとなった。次の戦いは雷の守護者だとチェルベッロが言い、Aは目を伏せる。
5歳の子どもに戦えるわけがないのに。それを強要するのはいかがなものだろうか。その心中もこの戦いには不要だと分かりきっているため、Aは何も言わずその場から立ち去った。
家に帰ってシャワーを浴び、すぐさまベッドに入る。何も考えないように目を瞑って、深い眠りについたと思った瞬間、Aはまた目を開けた。
目の前に焚き火がちろちろと火の粉を飛ばしながら燃え盛る。DBDのロビー画面のようだとAは切り株に腰かけた。しばらく遠くに見える蜃気楼のような木を眺めていると、侵入者の気配を感じ取って立ち上がる。
黒い霧がAの手に集まり、それが晴れたあと骨を断つための鋸が露わになった。刃を指先でなぞったAはこちらに歩み寄るいつかの敵に向かって走り出す。三叉の槍が鋸を受け止めて火花が散った。
「随分な挨拶ですね」
「なんでここにいるの」
「今日初めて入れるようになりまして……気になるじゃないですか。君の世界はどんなものか」
「おかしなことを言うね」
ぶわりと風が吹き荒れて、世界が一変する。満月が真上に出現し、大きな2階建の建物が、障害物が並んだ。【アイアンワークス・オブ・ミザリー–マクミラン・エステート】と言えば分かりやすいだろうか。DBDのステージの1種に変貌した世界に六道骸は目を見開く。
「驚きました。ここまで精神世界を自在に操る人がいるなんて」
「精神世界……？まあ、なんでもいいけど。遊んでくれるんじゃないの？」
「クフフ。それも面白そうですが、別件がありまして」
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怜(プロフ) - リィさん» ありがとうございます！！面白いと言っていただけるとやる気が出ます！まだストックは尽きていないので、今後も早めに更新できると思います。お楽しみに〜！ (2022年10月7日 0時) (
レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - あ"ぁ"っ…！楽しみすぎてつらい…！！なんでこんな面白い話を作れるのか疑問です…更新頑張ってください！！ (2022年10月5日 13時) (レス) @page32 id: 1730b53d16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2022年10月1日 3時
