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「これくらいで、いいかな？」
「ああ、充分だぞ。それにしてもヴァリアーのあいつ、よくわかんねーな」
「そーなんだよねぇ。任務遂行に支障はないとはいえ、気持ち悪くて仕方ない」
「あっ、あのさ！Aさんは、その、本当に殺す、つもりなの？」
言葉につっかえながらも沢田綱吉は僕を真っ直ぐ見つめる。目を瞬かせる僕に、慌てたように取り繕おうと言葉を重ねる沢田綱吉。
そこまでする必要はないんじゃないかとか、もしかしたら本当に信者かもしれないだとか。
「まず1つ、彼女が信者っていうのは嘘。反応がなかったっていうのもあるけど、エンティティさまからいただいた手紙に偽者だってはっきり書いてあったからね」
「うﾞっ」
「で、もう1つ。殺さなくてもいいんじゃないか、だっけ。それこそありえないよ。エンティティさまからの命令にははっきり殺すことってあったし、何より殺さなかったら僕が死ぬだけだ」
「えっ」
吐息のような戸惑う声。当たり前なことになんで驚いてるの。おかしなところでもあった？とリボーンに尋ねれば、何も言わなかった。
でもと声を上げた沢田綱吉は信者に優しいんだろと戸惑いの色を濃くする。
「信者にはね。命令に背いたら背信者だ。裏切り者に優しい人がいるの？」
「たった一度でも！？」
「当たり前でしょ。じゃあ、分かりやすくしよう。そうだね、将来君がマフィアのボスになるのなら、同盟を組む人が多くいるはずだ。その同盟を組んだ人に仲間を、例えば獄寺隼人や山本武を殺されたらどうする？」
「そ、れは──……ってオレはマフィアのボスなんかにならないよ！」
「問題はそこじゃないでしょ。答えづらい質問から逃げようとするのは君の悪い癖だね」
話は終わりだ。そう言ってコーヒーを飲み干す。俯いたままの沢田綱吉は拳を握ったまま動かない。外を見れば、ザアザアと雨が降り出していた。
沢田綱吉に視線を戻して、まだ中学生には酷だろうと思いつつも口を開く。
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怜(プロフ) - リィさん» ありがとうございます！！面白いと言っていただけるとやる気が出ます！まだストックは尽きていないので、今後も早めに更新できると思います。お楽しみに〜！ (2022年10月7日 0時) (
レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - あ"ぁ"っ…！楽しみすぎてつらい…！！なんでこんな面白い話を作れるのか疑問です…更新頑張ってください！！ (2022年10月5日 13時) (レス) @page32 id: 1730b53d16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2022年10月1日 3時
