ヴァリアー来る！ ページ1
それから数日、ヒバリさんはディーノさんとの遊びに夢中で、僕はヒバリさんのぶんまで風紀委員の仕事をこなしていた。そのせいでストレスは溜まるし、弱者相手でもいいから発散しようとしても仕事を片付けなきゃいけないからで後回し。
そりゃイライラするし、他人に八つ当たり……なんてみっともない真似はしないけど、それはそれは話しかけづらいオーラを放っていたと思う。
その日もようやく帰路につけたのが日が沈んだあとで、何も考えないように早く寝ようと足を早めたとき。ピリリと音を鳴らす携帯。それがムカつきを助長させて、ただ出ないわけにもいかず、ボタンを押す。
「なに」
『機嫌悪そーだな、A』
「用件は」
電話越しの相手はリボーンで、いつもなら喜んだだろうけど、ここ数日のせいで虫の居所が悪い僕にとっては面倒事を持ってくる厄介な人としか思えなかった。声色も跳ねず、淡々と用件を訪ねる。
電話の向こうで少し迷っているような気配がして、深いため息を零した。
「早く言ってよ。判断はそれからする」
『わりーな。ヴァリアーのことは聞いてんだろ？奴らがもう来ちまってんだ。ランボが狙われてる』
「そーいうことなら早く言ってよリボーン！遊んでいいってことでしょ！」
『フッ、急に上機嫌になりやがって。保護してもらっていいか？』
「もっちろん！今ちょうど外にいるんだ！」
カバンを霧の中に押し込んで、屋根まで跳躍する。そうして最適なパーク『死を呼ぶ追跡者』をチョイスした。『死を呼ぶ追跡者』は儀式開始時、生存者全員のオーラが最大9秒間視えるというもの。
今回生存者とするのはランボ。ぐるりと並盛を見渡せば、路地に赤いオーラが視えた。
「あは、みっけ〜」
『間違ってもランボにじゃれつくんじゃねーぞ』
「しないしない。安心してよ。じゃあね、リボーン」
携帯はポケットに突っ込んで、屋根を伝っていく。先ほどのオーラ視認地点に降りて、今度は耳を澄ませた。まだ近くにいるね。フゥ太とイーピンも一緒にいるみたい。
ちょうどいい。沢田綱吉が迎えに来るまで守ってあげよう。
「フゥ太、ランボ、イーピン」
「あれ？A兄！」
「A〜〜……ランボさん疲れた〜〜」
「はいはい、おいで」
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怜(プロフ) - リィさん» ありがとうございます！！面白いと言っていただけるとやる気が出ます！まだストックは尽きていないので、今後も早めに更新できると思います。お楽しみに〜！ (2022年10月7日 0時) (
レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - あ"ぁ"っ…！楽しみすぎてつらい…！！なんでこんな面白い話を作れるのか疑問です…更新頑張ってください！！ (2022年10月5日 13時) (レス) @page32 id: 1730b53d16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2022年10月1日 3時
