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「男は金よ。やっぱりつきあうなら骸ちゃんがいいわ」
お金は大事だと思うけどね。それって寄生と同じことじゃん。自分は稼ぎたくないからって養ってもらう前提だ。そんな関係が健全なものだとは思わないけど。
まあ、どうでもいっか。僕が気にすることじゃないや。
「まー、せーぜーうろたえなさい。私はあんた達をあの世に送ってバッグと洋服買い漁るだけ」
クラリネットを吹いた途端、また爆発していく。机が盾になってくれてる間は大丈夫だけど、いつまで保つかな。僕が行こうか。そうリボーンに聞こうとして、肝心のリボーンが見つからないことに気付いた。
え〜……いや、待てよ。今なら何しても大丈夫ってことじゃ……！
「私がいくわ」
「ビアンキ！」
「あんたまちがってるもの。大事なのはお金ではなく、愛よ」
飛び出そうとしたところ、ビアンキさんが前に出てガックリと肩を落とす。つまんないな。これなら力を貸すなんて言わなきゃよかったかも。あのとき少し楽しくて言っちゃったけど、撤回とかできないかなぁ。
後悔しながら事の顛末を見守れば、ポイズンクッキングに侵されたクラリネットのせいで敵は倒された。大丈夫と駆け寄るビアンキさんの先には昼寝をしているリボーンが。そこにいたんだ。
「ビアンキやっぱ恐るべし……」
「さすがだな」
「……けっ」
「あの強欲娘のM・Mがやられたのは実にいい気分だ」
少し前から感じていた気配。そいつも黒曜中の制服を身に纏っていた。うん、全然似合ってないけどね。年齢があってないんだよ。制服着るような歳じゃないでしょ。
PCのモニターを見るように言ったそいつ。友達が狙われてると映し出されたのは2人の女の子。壁に映し出されたモニターには盗撮のような映像が流れている。気が立っている沢田綱吉たちに落ち着くように言ったそいつは呑気に自己紹介なんかを始めた。
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作者名：怜
| 作成日時：2022年9月25日 23時
