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「命は大事にしなよ。それに、そんなことしなくてもさ」
『ギギィィッ』
「君には仲間がいるんでしょ」
映し出された映像には殺し屋の一人が倒れていた。シャマルが笹川京子を守るように立っているのを見て、沢田綱吉の表情が明るくなる。もう一人の方も助かったみたいだ。大人だから、10年後のイーピンとランボだね。
「バカな!!次から次へと!このことは誰にも知られていないはずだ!」
『言われた通りにハルさんを見張っててよかった』
『奴の
リボーンか。読んでいたのなら、僕にも振ってくれればよかったのに。こんな退屈な場所にいるより、あっちを相手にしたほうが楽しかったはずだ。
「よかったな。困った時に助けてくれる
「うん……ん。ファミリーじゃないだろ!!」
「さあこっちの番だぞ」
リボーンに蹴られた沢田綱吉がバーズに殴りかかる。避けられることもなく見事にクリーンヒットした拳で、バーズは吹っ飛んだ。なんだ、本人は弱いんだね。
それから双子の殺し屋も無事無力化。逃げようとしたバーズも獄寺隼人に蹴られてあっさり気絶してしまった。弱すぎない?あんな蹴りで?
「っていうか、このおっさんといい、双子といい、さっきの楽器の女子といい……一体何なの?こんな刺客聞いてないぞ──!!」
「こいつらは骸と一緒に脱獄した連中だな」
「え!?ちょっとまてよ!骸達三人組以外にも脱獄囚いたの──!?」
そうなると報告書書き換えなきゃ。主犯は三人組だけど、同じ脱獄囚が加わってたって。メモ書き程度に報告書に書き加えると、小さな気配に向かってビアンキさんが出てこいと言っていた。
「ま……まって、僕だよ」
「フゥ太!」
「こ……こんなところに」
「逃げてきたんじゃねーのか?」
「よかったー!元気そーじゃんか〜!」
沢田綱吉がフゥ太に駆け寄ろうとすれば、来るなと言われてしまう。戻れない、骸についていく。そんな言葉を残して森の奥へと走っていった。何か事情があるんだろうなと見送っていたら、沢田綱吉は追いかけていく。
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作者名:怜 | 作成日時:2022年9月25日 23時