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*** ページ12

「命は大事にしなよ。それに、そんなことしなくてもさ」

『ギギィィッ』

「君には仲間がいるんでしょ」


映し出された映像には殺し屋の一人が倒れていた。シャマルが笹川京子を守るように立っているのを見て、沢田綱吉の表情が明るくなる。もう一人の方も助かったみたいだ。大人だから、10年後のイーピンとランボだね。


「バカな!!次から次へと!このことは誰にも知られていないはずだ!」

『言われた通りにハルさんを見張っててよかった』

『奴の読み(・・)はどんぴしゃりだったな』


リボーンか。読んでいたのなら、僕にも振ってくれればよかったのに。こんな退屈な場所にいるより、あっちを相手にしたほうが楽しかったはずだ。


「よかったな。困った時に助けてくれる仲間(ファミリー)がいて」

「うん……ん。ファミリーじゃないだろ!!」

「さあこっちの番だぞ」


リボーンに蹴られた沢田綱吉がバーズに殴りかかる。避けられることもなく見事にクリーンヒットした拳で、バーズは吹っ飛んだ。なんだ、本人は弱いんだね。

それから双子の殺し屋も無事無力化。逃げようとしたバーズも獄寺隼人に蹴られてあっさり気絶してしまった。弱すぎない?あんな蹴りで?


「っていうか、このおっさんといい、双子といい、さっきの楽器の女子といい……一体何なの?こんな刺客聞いてないぞ──!!」

「こいつらは骸と一緒に脱獄した連中だな」

「え!?ちょっとまてよ!骸達三人組以外にも脱獄囚いたの──!?」


そうなると報告書書き換えなきゃ。主犯は三人組だけど、同じ脱獄囚が加わってたって。メモ書き程度に報告書に書き加えると、小さな気配に向かってビアンキさんが出てこいと言っていた。


「ま……まって、僕だよ」

「フゥ太!」

「こ……こんなところに」

「逃げてきたんじゃねーのか?」

「よかったー!元気そーじゃんか〜!」


沢田綱吉がフゥ太に駆け寄ろうとすれば、来るなと言われてしまう。戻れない、骸についていく。そんな言葉を残して森の奥へと走っていった。何か事情があるんだろうなと見送っていたら、沢田綱吉は追いかけていく。

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作者名: | 作成日時:2022年9月25日 23時

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