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オルト・シュラウドの声でアズールは画面を見た。岩を避けながら取れる魂はきっちり回収してる。うん。安定してるな。イデアさんからもお墨付きだった。
「このタイトルは初めてやりましたが、陸のゲーム機はいくつかフロイドが所持しているので。触ったこと自体はあります。それに、番が好きなものは把握しておきたいでしょう？」
「A氏、ゲームならなんでもするからなぁ……」
「イデアさん、ジャンル関係なくおすすめするじゃん」
それのおかげで好き嫌いなくゲームはしてるんだ。まあ、でも、一番好きなのはRPGかな。特に自分で振るスキルを決められるものは楽しいから、結構進んでやってる。
「アズール・アーシェングロットさん。ノーミスでステージ1クリア！おめでとう〜」
「ふふん。当然です」
「くっ……オルト！テーブルについている小さなモニターにゲーム画面を映すことはできるかい？」
「もちろんできるけど……なんで？」
「ボクもノーミスでクリアできるまで、特訓をする！」
その反応だとリドル・ローズハートはゲームをすると熱中するタイプだな？負けん気が強いから、ほどほどにしておかないと学習時間を削ることになるぞ。
「……やれやれ。完全にミイラとりがミイラになってるな」
「アンタたち、1時間に1回は休憩を挟みなさいよ」
「チッ。ゲームごときでキャンキャンうるせぇ。ガキかよ」
「ナイトレイブンカレッジに在籍する生徒の平均年齢を考えると、ほとんどが未成年だからね。一般的には子どもという分類で正解だよ」
確かにそうだけど、そういうことじゃないと思う。精神年齢的なことを言ってるんじゃないか？
戻ってきたアズールがジャミルを追い立てて、俺の隣に座る。リドル・ローズハートの面倒を見るものだと思ってたんだけど。
「今度、Aの好きなゲームを教えてください」
「うん。一緒にしようよ。たぶん、アズールも好きだよ」
「Aが好きなものを嫌うわけがないでしょう」
うん。そうだな。アズールたちはそんなことしないもんな。
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作者名：怜
| 作成日時：2022年1月31日 0時
