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「ぐ、グリム……っ！今初めてグリムのこと大魔法士って認めてもいいと思ったよ！」
「ユウのヤツ、Aが来た途端壊れちまったんだゾ」
「俺のせいじゃないだろ」
そう言いながら、手土産を渡す。鼻を鳴らしたグリムは中身がお菓子だということに気付くと、飛び跳ねて俺に抱きついてきた。
後ろで3人が監督生に呆れているのが分かる。大きくため息をついて、飾り付けられたオンボロ寮を見ていた。
未だに抱きついてくるグリムを抱き上げて、他の1年に挨拶する。セベク・ジグボルトに自己紹介をした途端、勢いよく手を握られた。
「若様のご友人ですね！？」
「その若様っていうのがマレウス・ドラコニアのことなら、そうだけど……」
「やはりそうでしたか！若様から貴方のご活躍を聞き及んでおります！」
ぐいぐいと顔を近付けられて仰け反る。こんなやつなの、セベク・ジグボルトって。どう対応すればいいものか……。悪い奴じゃないんだろうけど。
困ったと天を仰ぐ。どうしようか。こんなことになるなら来ない方が良かったな。
セベク・ジグボルトの話を聞き流しながら悩んでいると、アズールに腕を引かれた。どうしたのって顔を向ければ、ぢゅ〜〜っと唇を吸い上げられる。
「んぅ……っぷは、もう」
「すみません。どうも気に入らなくて」
「分かってたことだけど……」
嫉妬深いよな、アズールも。じゃれるアズールを撫でながらセベク・ジグボルトを見ると、顔を真っ赤にしていた。案外ウブなんだなって頷いて、ようやく口が止まったことにため息をつく。
そういえば、フロイドとジェイドは嫌に大人しいけど。どうしたんだろう？
そう思って辺りを見渡すと、グリムで遊んでいた。可哀想に。追いかけ回されてる。
「そう。挨拶だけのつもりだったんだよ」
「ええ！？なんでですか！？え！？一緒にパーティーは！？」
「オクタヴィネルでもパーティーしてるんだ。招待状もらったから一応来てみたけど」
この様子だったら楽しいパーティーになるだろ。邪魔な先輩はさっさと退散させてもらおうか。それに、このままいたらグリムが疲弊してパーティーどころじゃないだろうし。
帰るよってフロイドとジェイドを呼ぶ。素直に戻ってきた2人は俺にもたれかかると、楽しそうに頬を寄せてきた。
「それじゃ、ハッピーアニバーサリー、1年生たち。楽しいパーティーを」
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怜(プロフ) - ミルクショコラさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます〜！赤面に関しては人それぞれなので新たな知識と言えるかどうかは分かりませんが… (2021年3月30日 0時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクショコラ - あと、自分あんまり赤面とかしないので、あ、耳の後ろから熱広がるんだなぁとか思ってました。新たなる知識を得ました。← (2021年3月27日 22時) (レス) id: 2e73fce6ea (このIDを非表示/違反報告)
ミルクショコラ - わぁぁ…え、ちょ、やばぁ…ｽｯ好きです！！！(大声)この作品を読んでいてめっちゃにやけてしまった…なんか、ホントに好きです。(語彙力)ありがとうございますｯｯｯ！！！ (2021年3月27日 21時) (レス) id: 2e73fce6ea (このIDを非表示/違反報告)
ライカ(プロフ) - こちらこそ！ありがとうございました！ (2021年3月12日 20時) (レス) id: 6cbc74f1c3 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - ライカさん» リクエストありがとうございました〜！ (2021年3月12日 19時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2021年2月3日 0時
