続 ページ22
1つため息を吐いて、眉間を揉む。
少し目が疲れてきた。
｢リスナーはすげえ賢いんだな。雄英は近かったからだけで入れるような高校じゃねえし｣
｢人並みですよ。大袈裟ですね｣
いつもより声量を抑えて言われたその言葉に、ふわふわとした温かい感情が胸を占領する。
褒められるの慣れていないせいかな。
｢大袈裟じゃねえって！頑張り屋のリスナーにこいつをやるよ！｣
マイク先生がポケットから取り出したのはチョコレートだった。
驚いて目を見開いていると、マイク先生は立ち上がって扉の方へ向かう。
｢じゃ、俺は行くけど、程々にして早く帰るんだぜ、リスナー？｣
｢分かってますよ｣
遠ざかる背中を見送った後、チョコレートを手に取る。
裏返してみると、メッセージ欄があった。
そこに書かれていたのは先生らしい一言で。
『頑張りすぎないこと！！』
包み紙を丁寧に開けてチョコレートを口に放る。
｢……甘い｣
その優しさが嬉しくて、つい頬が緩む。
あんな人だけど、やっぱりいい人なんだ。
少しだけ、ほんの少しだけ。
ヒーローってなんかかっこいいな、と思った。
【完】
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怜(プロフ) - 雪乃さん» すみません。こちらはもう完結しております。リクエストは嬉しいのですが、今のところ続編にいく予定はないので、今回は残念ですが断らせてください。 (2018年9月16日 0時) (
レス) id: 768ee3909e (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - はじめまして！よければリクエストでホークスお願いします！！ (2018年9月15日 23時) (レス) id: 05f4a39f8c (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - HARUさん» どういたしまして！リクエストありがとうございました！ (2018年9月12日 0時) (レス) id: 768ee3909e (このIDを非表示/違反報告)
HARU - リクエストを書いていただきありがとうこざいました！ (2018年9月11日 17時) (レス) id: eb89fa6efd (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - ゆーなさん» 承りました！少しお待ちください！ (2018年9月9日 16時) (レス) id: 768ee3909e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2018年6月9日 0時
