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「フン。監督生の世間知らずをいいことに、随分と戯れていたようね。茨の魔女の高尚な精神に音尽く、ディアソムニア寮の寮長……マレウス・ドラコニア！」
「マレウス・ドラコニア！？」
「…………いかにも。僕は茨の谷の次期当主、マレウス・ドラコニア」
「ふな……エースたちがマジフト大会でめちゃ強だったって話してたヤツが、このツノ太郎だったってことか！？」
んふっ、もうツノ太郎って言うのやめてくれよ。笑いが止まらなくなる。あははっ！もうダメだこれ！
まだ笑い続けている俺を呆れたようにマレウス・ドラコニアが見た。仕方ないだろう。お前がツノ太郎って呼ばれてるんだぞ。次期当主が形無しじゃないか。
「ところでシェーンハイト。お前こそ、どんな戯れに勤しんだらそうボロボロになるんだ？そんな姿では、美しき女王の精神が泣くぞ」
「…………それは……」
「どうした？さあ話してみせろ、ヒトの子らよ」
「ええと……」
監督生が話している間にどうにか笑いを収める。息を整えながら滲んだ涙を拭った。
もう一生分は笑ったかもしれないな。ツノ太郎か……。ふふ、面白いな。いいあだ名じゃないか。
「……………………ふむ。まあ、いいだろう。貸しひとつだ、シェーンハイト」
「え？」
ぐらぐらと地面が揺れる。魔力がマレウス・ドラコニアに集結していった。
どうやら直してくれるみたいだな。
「くくっ。ヒトの子よ──お前たちに贈り物を授けよう」
「マレウス、なにをしようっていうの！？」
「この程度、解けた織物を織り直すより容易い。さあ、あるべき場所へ、あるべき姿へ戻れ！」
いっそう地面の揺れが激しくなって、閃光が走る。眩しさに目を閉じて、再び目を開けたとき、ステージは元の姿に戻っていた。
うん、さすがだ。全部元通り。
「助かるよ、マレウス・ドラコニア」
「礼には及ばない。そうだ、A。リリアがまた話したいと言っていたぞ」
「そうか。今度お邪魔するよ。お茶菓子を持っていくから、お前もどうだ？」
「……僕を恐れもなく招待するのか」
恐れる必要がどこにある？そう問えば、マレウス・ドラコニアはクツクツと喉を鳴らして笑う。
そもそも、お前はそんなことしないだろう。礼儀を欠けば牙を剥くけど、それさえしなければ無害だし。何を怖がる必要があるんだか。
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怜(プロフ) - もち。さん» 実は仲良しさんなんです。本編には全く出てこない設定でした。3人はやきもち焼いてますが、マクミランくんには言っていないという……。今度書いてみようと思います！続編でもよろしくお願いします！ (2021年2月3日 0時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - ツノ太郎とも仲良し！！あの三人がまた嫉妬しちゃう！！でもそんな様子がみたい！！！とはしゃいでしまいました笑マレウスはそんな様子を興味深そうにみてそう…続編も楽しみです。長いの大好物なので寧ろ嬉しいです！気長にお待ちしてます！ (2021年2月2日 8時) (レス) id: 8c9f19759d (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - くっは！さん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！ (2021年1月12日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
くっは！(プロフ) - ぐっ………す"き"た"あ"あ"あ"あ!!!!!続編おめでとうございますっ!!!! (2021年1月8日 22時) (レス) id: 4461b1fc8d (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - にょるさん» かなり長かったと思いますが、お疲れ様です。尊敬だなんて照れますね！ありがとうございます〜！更新頑張りますね！ (2021年1月4日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2021年1月2日 2時
