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無自覚とマレウス・ドラコニア ページ43

「…………う…………アタシ、どうして…………?」

「ヴィル!よかった。瞳にいつもの輝きが戻ったね」

「ほんとうによかった……グスッ、ううっ、ヴィル〜。心配させやがって……」

「なんでお前が泣いてるんだ、カリム」


監督生を助け起こしながら、騒がしくなった方を見る。ヴィル・シェーンハイトが起きたみたいだ。
とりあえず、一件落着だけど。どうするかな、このステージ。

ほとんど崩壊しているステージを眺めながら、タバコを吸う。直してもいいけど、もう疲れたし。面倒なことはしたくない。


反省して項垂れているヴィル・シェーンハイトをエペル・フェルミエがからかっていた。散々躾られてきたお返しだと言わんばかりに、悪い笑みを浮かべている。


「こんなアタシは、もうアナタたちのリーダーでいる資格なんてないわ……」

「自惚れてはいけないよ、毒の君(ロア・ドゥ・ポアゾン)。残念だが……私たちは誰一人、地に伏していない」

「え……?」

「ルークの言うとおりだぜ、ヴィル。お前はまだ、誰も傷付けてなんかない。取り返しのつかないことなんか、なにもしてないんだ」

「ネージュ・リュバンシュも、今頃7人のドワーフとのんきに踊っているんじゃありませんか?」


まあ、そういうことだ。そう呟いてヴィル・シェーンハイトを見た。狼狽するヴィル・シェーンハイトには悪いけど、まだVDCは始まってない。今更ポジションチェンジもできないからな。

ただ身体の負担はどうにもできない。オーバーブロットしたんだ。それなりの負荷はかかってる。


「一時的に痛覚を遮断することも出来るけど。まあ、身体が鈍るぞ。どうする?」

「いいわ。アタシ、そんなにヤワじゃないの」

「そうか。じゃあ、センターで最後まで踊ってもらうぞ」

「……アンタ、あれだけ嫌がってたのにどういう風の吹き回し?」


そんなことはどうでもいいだろう。

デュースの魔法について話しているのを聞きながら、空を見上げる。曇天が緩やかに晴れていった。

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(プロフ) - もち。さん» 実は仲良しさんなんです。本編には全く出てこない設定でした。3人はやきもち焼いてますが、マクミランくんには言っていないという……。今度書いてみようと思います!続編でもよろしくお願いします! (2021年2月3日 0時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - ツノ太郎とも仲良し!!あの三人がまた嫉妬しちゃう!!でもそんな様子がみたい!!!とはしゃいでしまいました笑マレウスはそんな様子を興味深そうにみてそう…続編も楽しみです。長いの大好物なので寧ろ嬉しいです!気長にお待ちしてます! (2021年2月2日 8時) (レス) id: 8c9f19759d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - くっは!さん» ありがとうございます!!更新頑張りますね! (2021年1月12日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
くっは!(プロフ) - ぐっ………す"き"た"あ"あ"あ"あ!!!!!続編おめでとうございますっ!!!! (2021年1月8日 22時) (レス) id: 4461b1fc8d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - にょるさん» かなり長かったと思いますが、お疲れ様です。尊敬だなんて照れますね!ありがとうございます〜!更新頑張りますね! (2021年1月4日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年1月2日 2時

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