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それから、トレイ先輩率いるサイエンス部の観葉植物カフェを見たり。ガーゴイル研究会のブースを見たり。
ガーゴイル研究会の主宰は不在で詳しいことは聞けなかったけど。
それで、次のブースはボードゲーム部のブース。イデア先輩は顔を青ざめさせていた。どうやら、研究発表が嫌で嫌で堪らないらしい。
オルトくんに挨拶を返して説明を聞く。いろんなボードゲームを部員と一緒に遊ぶって言ってるけど、『VRマジカルすごろく』って?
「あ、興味を持ってくれた?じゃあ、ぜひ体験してみてよ」
「ありがとう。でも、今俺たちは見回りの最中なんだ。また今度ゆっくり体験させてくれるか?」
「そうだったんだ。残念。じゃあ、また今度!」
「これはこれは、みなさん。我がボードゲーム部の展示へようこそ」
「げえっ!」
アズール寮長だ!隠れなきゃ!
苦手意識からグリムを顔の上まで抱き上げて、直接目を合わせないようにする。冷やかな目で僕を一瞥したアズール寮長は鼻を鳴らした。
リドル寮長たちが話しているのを一歩下がって聞いていれば、今度はジェイド先輩のブースに行くらしい。ひい、と漏れる声。
「オマエ、怯えすぎなんだゾ……」
「だ、だだだって!僕何回も絞められてるんだよ!?」
「自業自得、という言葉をご存知ですか?あなたがAに付きまとわなければ、僕たちも何もしませんよ」
いやいやいや!好きな人には話しかけたいのは普通でしょ!アズール寮長たちがおかしいんだって!
涙目になりながら反論すれば、イデア先輩がひひ、と笑う。
「監督生氏の勇気は他のところで使ったほうがいいのでは?A氏に近付くとか無理ゲーだし」
「そこまで言います?っていうか、イデア先輩ってAさんと仲良しでしたよね?なんで絞められてないんですか?」
「拙者、必要以上に近寄らないんで。A氏もそこら辺分かってくれてるし」
「Aはボードゲームも好きですから。その辺は助かっていますよ」
あー、なるほど。アズール寮長公認なんだ。へえ。ふ〜ん。
「ちょっと監督生氏!?無言で近付くのなんで!?監督生氏〜〜!!」
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怜(プロフ) - もち。さん» 実は仲良しさんなんです。本編には全く出てこない設定でした。3人はやきもち焼いてますが、マクミランくんには言っていないという……。今度書いてみようと思います!続編でもよろしくお願いします! (2021年2月3日 0時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - ツノ太郎とも仲良し!!あの三人がまた嫉妬しちゃう!!でもそんな様子がみたい!!!とはしゃいでしまいました笑マレウスはそんな様子を興味深そうにみてそう…続編も楽しみです。長いの大好物なので寧ろ嬉しいです!気長にお待ちしてます! (2021年2月2日 8時) (レス) id: 8c9f19759d (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - くっは!さん» ありがとうございます!!更新頑張りますね! (2021年1月12日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
くっは!(プロフ) - ぐっ………す"き"た"あ"あ"あ"あ!!!!!続編おめでとうございますっ!!!! (2021年1月8日 22時) (レス) id: 4461b1fc8d (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - にょるさん» かなり長かったと思いますが、お疲れ様です。尊敬だなんて照れますね!ありがとうございます〜!更新頑張りますね! (2021年1月4日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:怜 | 作成日時:2021年1月2日 2時