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side:アズール
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シャワールームに入ったAを見送って、ジェイドとフロイドに連絡する。ついでにチケットの写真を送れば、すぐに返信がきた。
──
アズールAからチケットをもらいました
アズール【3人分のチケットの写真】
ジェイド今からそちらに向かいます
フロイドAどこ?
アズールシャワーを浴びています
フロイドすぐそっちに行く
──
数分後、ノックもなしに扉が開く。ノックをしろ、という小言にも耳を貸さず、フロイドは机の上に置いたチケットを一枚取ると、ポケットに突っ込んだ。
「当日移動販売するけど、Aのが終わってからでいい?」
「ええ、構いません」
「展示ブースは一時お休みして、Aのを見終わってから再開しましょうか」
そのまま僕の部屋に居座る2人。帰れ、と思いながらそわそわしていると、それを感じ取ったのか、ジェイドとフロイドが笑う。
この際ハッキリ言ってやりましょうか。邪魔なんですよ。今日は僕がAを独占していい日でしょう?何のために僕の部屋に連れてきたと思ってるんです。二人きりにさせてください。
「アズール、すげー睨むじゃん」
「怖いですね。そんな顔をしていると、Aも怯えてしまいますよ」
「うるさい。早く出ていってください」
「一目見るくらいいいじゃん。オレらだって我慢してるし」
「ええ。VDCに向けて彼らと共に過ごす時間を増やされたせいで、僕たちは寂しい思いをしているんですよ」
それは僕だって同じです。だから、こうして交代でAと過ごす時間を設けているんじゃないですか。これだといつも通りだ。
そんな言い合いをしている間にシャワーを終えたのか、髪を拭きながらAがシャワールームから出てくる。2人を見て目を瞬かせたあと、ふわりと笑った。
「何してるの?」
「聞いてよ、A〜。アズールが出てけって言うんだよ」
「僕たちはAにお礼を言いたかっただけなのに、しくしく」
2人してAを抱きしめると、都合の良いことばかり言い始める。怒りが込み上げてきて、Aを2人から引き剥がすと、腕の中に閉じ込めた。
「今日は僕の番だ!」
「……これ以上いじめると、アズールが泣き出してしまうかもしれませんね」
「そーだね。じゃ、A。当日楽しみにしてるから」
誰が泣くか!最後まで余計なことを言うな!
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怜(プロフ) - もち。さん» 実は仲良しさんなんです。本編には全く出てこない設定でした。3人はやきもち焼いてますが、マクミランくんには言っていないという……。今度書いてみようと思います!続編でもよろしくお願いします! (2021年2月3日 0時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - ツノ太郎とも仲良し!!あの三人がまた嫉妬しちゃう!!でもそんな様子がみたい!!!とはしゃいでしまいました笑マレウスはそんな様子を興味深そうにみてそう…続編も楽しみです。長いの大好物なので寧ろ嬉しいです!気長にお待ちしてます! (2021年2月2日 8時) (レス) id: 8c9f19759d (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - くっは!さん» ありがとうございます!!更新頑張りますね! (2021年1月12日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
くっは!(プロフ) - ぐっ………す"き"た"あ"あ"あ"あ!!!!!続編おめでとうございますっ!!!! (2021年1月8日 22時) (レス) id: 4461b1fc8d (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - にょるさん» かなり長かったと思いますが、お疲れ様です。尊敬だなんて照れますね!ありがとうございます〜!更新頑張りますね! (2021年1月4日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:怜 | 作成日時:2021年1月2日 2時