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あのあとレッスンを続けて、オンボロ寮で夕食を済ませると、オクタヴィネルに帰る。迎えに来たアズールと手を繋いで、そのままアズールの部屋に入れられた。

シャワーを浴びたいのに。そう呟けば、部屋に備えてあるシャワールームを指差されて。俺の部屋には帰す気がないんだな。もう。まあ、いいけど。不便はないし。

あ、と思い出してチケットを取り出す。それをアズールに差し出した。


「VDCのチケット、学園長にもらって……。もし、時間があったら見にき、うわっ!?」

「絶対に見に行きます」

「ふふ、そんなに嬉しい?」


ぎゅうと抱きしめられて背中を撫でる。フロイドやジェイドの分もあるんだ、と言えば、さらに力を込められた。
少し体を離すと、たくさんキスされる。愛情いっぱいのそれを受け止めて、俺からもキスをした。

次第に深くなって、口内を弄られる。零れそうになる唾液を飲み込めば、アズールは目を細めた。


「っは、これ以上はやめときましょうか。明日に響いてしまいますから」

「……そうして。俺が困るから」

「明日もレッスンですよね。それさえなければ、続けるんですが」


だめだって。笑いながらそう言って、軽くキスをする。拗ねたように目を逸らしたアズールは俺を離してチケットを受け取ってくれた。
そういえば、VDCの間何かしら商売するって言ってたけど。大丈夫かな?見てほしいけど、何かやるんだったらそっちを優先してくれてもいいし。

少し寂しいと思いながら、アズールに伝えれば眉を顰める。


「僕たちがAを優先させないとでも思っているんですか?」

「そうじゃないけど……」

「そもそも、VDCのチケットをもらえなければ、学園長に直談判しに行くつもりでしたよ。……いいですか、A。あなたは僕たちの大切な人です。何よりも大事なんです。そんな人を放っておくわけがないでしょう。人魚を舐めすぎです」


矢継ぎ早に言われて流されるままに頷く。満足そうに頷いたアズールは俺にシャワーを浴びるように促した。

***→←お披露目とチケット



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(プロフ) - もち。さん» 実は仲良しさんなんです。本編には全く出てこない設定でした。3人はやきもち焼いてますが、マクミランくんには言っていないという……。今度書いてみようと思います!続編でもよろしくお願いします! (2021年2月3日 0時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - ツノ太郎とも仲良し!!あの三人がまた嫉妬しちゃう!!でもそんな様子がみたい!!!とはしゃいでしまいました笑マレウスはそんな様子を興味深そうにみてそう…続編も楽しみです。長いの大好物なので寧ろ嬉しいです!気長にお待ちしてます! (2021年2月2日 8時) (レス) id: 8c9f19759d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - くっは!さん» ありがとうございます!!更新頑張りますね! (2021年1月12日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
くっは!(プロフ) - ぐっ………す"き"た"あ"あ"あ"あ!!!!!続編おめでとうございますっ!!!! (2021年1月8日 22時) (レス) id: 4461b1fc8d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - にょるさん» かなり長かったと思いますが、お疲れ様です。尊敬だなんて照れますね!ありがとうございます〜!更新頑張りますね! (2021年1月4日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年1月2日 2時

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