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楽しんでいる人混みを縫いながら、お皿の上にスイーツを盛り付ける。目を付けていたケーキは粗方取ったし、ゆっくり食べようかな。
人混みから遠いテーブルに座って持っていたお皿を置いた。フォークを片手に大きく口を開けようとすれば、向かいにレオナ・キングスカラーが座った。ジッと見てくるから、居心地が悪い。
「……なに？」
「いや。よくそんな甘ったるいもん食えるな」
「肉ならあっちにあるだろ」
遠回しにあっちに行け、と言ったつもりだったのに、レオナ・キングスカラーが素知らぬ顔をして頬杖をついた。
せっかくのケーキを楽しむどころか、味気なく感じる。フォークを置いてレオナ・キングスカラーを睨んだ。
「悪いなァ。静かなテーブルはここしかねぇんだよ」
「木の上にでも隠れてろよ。それとも、ライオンは木登りが苦手か？」
「ハッ、言ってくれるじゃねぇか！」
睨み合いが始まってギスギスとした雰囲気になった直後。ヴィル・シェーンハイトから声がかけられた。
「アンタたち、喧嘩する暇があるなら、記念撮影に入りなさい」
「俺はいいよ。有名な魔法士ってわけでもないし」
「いいから！アンタも顔だけは良いんだから写りなさい！」
ずるずると引き摺られてゲストの隣に並ぶ。レオナ・キングスカラーはマレウス・ドラコニアと喧嘩を始めた。犬猿の仲らしいからな。まあ、俺から標的が外れるなら何でも良いか。
「ルーク、撮ってくれない？このままじゃいつまで経っても終わらない」
「ウィ。任せてくれたまえ。キミ、スマホを貸してくれるかい？」
「はい！」
合図にあわせてハロウィーンポーズをする。嬉しそうにお礼を言ったゲスト。
さて、美味しいケーキを食べよう。ようやく落ち着いて食べられるな。
さっきまでいたテーブルに座れば、アズールたちが寄ってくる。フロイドはジェイドの分まで料理を持たされているみたいで、文句を言っていた。
「ハッピーハロウィーン、A」
「3人とも、ハッピーハロウィーン」
隅っこのテーブルで4人集まって談笑する。このハロウィーンウィーク中、大変だったけど凄く楽しかった。それもこいつらのおかげだ。
「また来年。楽しいハロウィーンができたらいいな」
「はい、もちろん。今年より素敵なハロウィーンにしましょう」
「来年はもっと激しいダンスにしよっか」
「ふふ。そのためにはAにももっと働いてもらわなくては」
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怜(プロフ) - もち。さん» 実は仲良しさんなんです。本編には全く出てこない設定でした。3人はやきもち焼いてますが、マクミランくんには言っていないという……。今度書いてみようと思います！続編でもよろしくお願いします！ (2021年2月3日 0時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - ツノ太郎とも仲良し！！あの三人がまた嫉妬しちゃう！！でもそんな様子がみたい！！！とはしゃいでしまいました笑マレウスはそんな様子を興味深そうにみてそう…続編も楽しみです。長いの大好物なので寧ろ嬉しいです！気長にお待ちしてます！ (2021年2月2日 8時) (レス) id: 8c9f19759d (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - くっは！さん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！ (2021年1月12日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
くっは！(プロフ) - ぐっ………す"き"た"あ"あ"あ"あ!!!!!続編おめでとうございますっ!!!! (2021年1月8日 22時) (レス) id: 4461b1fc8d (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - にょるさん» かなり長かったと思いますが、お疲れ様です。尊敬だなんて照れますね！ありがとうございます〜！更新頑張りますね！ (2021年1月4日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2021年1月2日 2時
