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荒く息をしながら、フロイドの胸に額を預ける。旋毛にキスを落とされてカッと体が熱くなった。
「そんなに美味しそうだと食べちゃうよ？」
「や、だ……」
「んふ、どうしよっかな〜」
長い舌が耳をなぞる。ひぐ、と喉がしゃくって恥ずかしい。
勘弁してほしい。人がたくさんいる場所でこうやってキスされると何も考えられなくなるんだ。
壁とフロイドの間に挟まって俯いていると、足音が近付いてくる。顔を上げるとアズールが腕を組んでいた。
「全く。目を離すとすぐこれだ。フロイド、Aを離しなさい」
「ちぇ〜。ま、いっか。またあとでね」
「さて。結論から言いますと、パーティーは決行です。準備を」
あっさりと言われて少しの間思考が止まる。
パーティーは決行……。そっか、良かった。
緩む頬を撫でてアズールは俺の手を引く。
「パレードの前にAは着替えてきてください。フロイドも正門へ集合です」
「は〜い」
「ジェイドは？」
「今頃歯を食いしばりながら、人間のところに行っていますよ」
くつくつ、とアズールは笑った。監督生とグリムをパレードに参加させるためにオンボロ寮に向かったらしい。なんでわざわざジェイドを連れていったんだろうな。相性最悪なの、知らなかったとか？
まあ、何も起こらないといいけど。
更衣室に入ってアズールに差し出された仮装に着替える。包帯を踏まないように長さを調節すると、また手を差し出された。
「フロイドばかりいい思いをしているのは気に入りません。エスコートさせてください」
「そ、ういうつもりはないんだけど……」
「ええ、分かっていますよ。Aにそのつもりがないことも、僕たちを好きだからこそ拒まないことも」
言葉に詰まって目を逸らす。図星で何も言えなかった。
だって、仕方ないだろ。拒むと悲しそうにするんだから。好きな人の悲しむ顔なんて見たくないし。
言い訳をするようにもごもごと口を動かす。ふ、と笑ったアズールは軽く口を合わせた。
「行きましょうか」
「う、うん」
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怜(プロフ) - もち。さん» 実は仲良しさんなんです。本編には全く出てこない設定でした。3人はやきもち焼いてますが、マクミランくんには言っていないという……。今度書いてみようと思います！続編でもよろしくお願いします！ (2021年2月3日 0時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - ツノ太郎とも仲良し！！あの三人がまた嫉妬しちゃう！！でもそんな様子がみたい！！！とはしゃいでしまいました笑マレウスはそんな様子を興味深そうにみてそう…続編も楽しみです。長いの大好物なので寧ろ嬉しいです！気長にお待ちしてます！ (2021年2月2日 8時) (レス) id: 8c9f19759d (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - くっは！さん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！ (2021年1月12日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
くっは！(プロフ) - ぐっ………す"き"た"あ"あ"あ"あ!!!!!続編おめでとうございますっ!!!! (2021年1月8日 22時) (レス) id: 4461b1fc8d (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - にょるさん» かなり長かったと思いますが、お疲れ様です。尊敬だなんて照れますね！ありがとうございます〜！更新頑張りますね！ (2021年1月4日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2021年1月2日 2時
