魔力よりタバコをくれ 十一本目【ツイステ】

ハロウィーンウィークと開幕 ページ30

今日からハロウィーンウィークだ。つまり、これから忙しくなるということで。

仮装を済ませたアズールとジェイドはスケジュールを見直していた。初日だからな。スケジュール通りとはいかないとしても、確認をしておくに越したことはない。


さて。俺は運営委員じゃないし、スタンプラリーの係は他の寮生がやってくれることになってるから、当面はお役御免だな。学園内を見て回るのもいいし、高いところから学園を見下ろしてみるのも楽しそうだ。


「フロイドはバスケ部の練習があるんだっけ？」

「そ〜。ハロウィーンウィークにまで練習しなくていいのにね」

「部活だから仕方ないだろ」


となると、しばらくは1人か。アズールとジェイドは当番があるし。うん。他の寮の賑わいでも見ようか。

どこから見て回るか、考えていると肩が重くなる。横目で見ると、フロイドが面倒くさそうにだれていた。片手で撫でてやると、猫みたいに擦り寄る。
よし。早速遊びに行くか。いろんな寮にちょっかいを出してやろう。


「おや。A、どこへ？」

「遊びに。当番頑張って」

「あまりはしゃぎすぎないように。疲れて動けなくなっても迎えにいけませんからね」


緩く返事をして立ち上がる。ぐいーっと伸びをして鏡へ向かった。

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