一ヶ月後とお披露目 ページ25
忙しない準備期間を一ヶ月。とうとうハロウィーン8日前までになった。この日はそれぞれ飾り付けを担当した場所をお披露目する日だ。
運営委員のアズールとジェイドが他の人を連れてくるらしいから、そわそわしながら待つ。いや、ウチが一番だとは思うけど。反応は気になるじゃん。
「Aも仮装に着替える？」
「いや、いいよ。あれ、本当は運営委員だけだし」
「え〜。似合うのにぃ」
フロイドがぶーぶーと文句を言う。ハロウィーン当日はパレードで着るし。お前らもう見たんだから、別に見なくてもいいじゃん。
「あれいいよねぇ。オレ、あれ着てるA好き♡」
「はいはい」
「も〜。ちゃんと聞いて。好きって言ってんだけど」
「聞いてる、聞いてる」
恥ずかしくてそっけない返事をしているのに、フロイドは頬を膨らませた。ちゃんと聞いてるよ。聞いてるけど、ちゃんとした返事ができないだけ。
情けない話、俺は率直に好意を伝えることができない。素直に好意を伝えてくれる3人には申し訳ないけど。俺は素直じゃないから。
「A、こっち。こっち来て」
「ん？なに、っうわ！？」
「Aはホントに素直じゃないねぇ。ぎゅーってしちゃお」
ぎゅうぎゅうと抱きしめられてフロイドの帽子が落ちる。少し体を離すと、顔を近づけてきて……。
目をぎゅうと瞑った瞬間、ドアが開いた。
「あ、いらっしゃ〜い。今いいとこだから待ってて」
「なし！なしなし！はーなーせー！」
「あーあー、もうちょっとだったのに。はぁ……ま、いいや」
ジタバタと暴れて腕から逃れたあと、ジェイドに手を引かれて奥へ。何、と聞く前に口を塞がれた。
すぐさま舌が入ってきて口内をめちゃくちゃに舐め回される。舌を絡めて息が上がった頃、ようやく離された。
「ずるい。フロイドとずっとああやっていたんですか？」
「っは、してないよ……」
「僕たち、他の場所を巡ってきたのに。Aはフロイドばかり」
アズールが着替えている中、ジェイドはずっとずるいとか言って俺を離さない。背中を撫でながら着替えを促すと、ジェイドは少し考えて俺にも着替えるように言った。
「本気？」
「Aのために用意したものですから。Aが着替えないというのなら、僕も着替えません」
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怜(プロフ) - 流さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！！ (2021年1月4日 2時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
流 - 怜さんの作品を読ませていただくととても癒されます。更新ありがとうございます！ (2021年1月3日 23時) (レス) id: 8e53585766 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - クレイさん» ありがとうございます〜！次回もお楽しみに！ (2020年12月11日 0時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
クレイ(プロフ) - 次も楽しみにしてます!頑張ってください! (2020年12月11日 0時) (レス) id: a6777d967f (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - クレイさん» 更新頑張りますね！ (2020年12月7日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年11月11日 19時
