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side:A

***



手にこびりついた液体を舐めとって、満足感でため息を吐いた。やっぱり美味しいよ、この液体。これを食べたらもう、他のどんな食事でも満足できなくなるくらい。


「Aくん!」


駆け寄ってこようとしたユウくんの身体が傾く。慌てて走り寄って抱き留めると、苦しげに表情を歪めていた。

前も、そうだったね。苦しそうに眠ってさ、起きたら頭押さえるんだよ。僕のこと心配するくせにね。


そのとき、周りの目に気付いた。バケモノを見るような目。それが僕に向けられている。

別になんとも思わないけど。そうか。僕はそんなふうに映るんだね。
オーバーブロットを止めた英雄じゃなくて、ブロットを貪るバケモノになるわけだ。


ユウくんを抱き上げて立ち上がると、一歩後ずさりされる。ここにいない方がいいのかな。
そう思ってエースくんにユウくんを渡すと、ぐっと引っ張られた。


「おっまえ!また無茶しやがって!!」

「へっ?」

「へ、じゃねーよ!!何のためにオレらがいるか分かってんの!?」

「そうだゾ!オレ様だって、オレ様だって!」


びゃあああ、と泣きながらグリムが飛びついてくる。拍子抜けして肩の力が抜けた。


「わざわざご丁寧に柵まで作ってさ!オレらは重りだっていうワケ!?」

「そんなに俺たちが頼りないのか!?」


デュースくんまで声を荒げる。そういうわけじゃ、と言えば、さらに怒られた。
前髪をぐしゃぐしゃとかき混ぜて、エースくんはため息をつく。そして僕を見ると、消え入りそうなか細い声でこう言った。


「あのさ、お前がエンティティってやつのこと大好きなのはわかるけどさ。もうちょっと頼ってくんない?」

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(プロフ) - もち。さん» ただいま戻りました!ちゃんと仲良くなれるといいんですが……。ありがとうございます。頑張りますね! (2020年10月5日 0時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - おかえりなさい!!お待ちしてました!ジャックくんと主人公たしかにそりが合わなそう。勝負に対する考え方真逆ですもんね。どう関わってくるか楽しみです!応援してます! (2020年10月4日 17時) (レス) id: 5b70128490 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - akneさん» ただいま戻りました〜!これからも頑張りますので、どうぞよろしく! (2020年9月26日 0時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
akne(プロフ) - お帰りなさい!無理せずゆっくりでいいですよ!いつまでも待ってます! (2020年9月25日 22時) (レス) id: b4edb87e83 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ポコポコさん» そのためのこの小説ですので……お楽しみくださいませ (2020年9月4日 14時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年8月30日 3時

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