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「お前はゴミ溜め育ちのハイエナで、俺は永遠に王になれない嫌われ者の第二王子!なにをしようが、それが覆ることは絶対にねぇ!」


声を荒げたレオナさんは寮生に非難される。ボタボタとインクが零れる音がして、周囲が砂に変わっていった。

やっとだ。やっとなんだ!


乾いていく身体なんて興味ない。ひび割れた腕も痛くない。


「これが俺のユニーク魔法……『王者の咆哮(キングス・ロアー)』」


ラギーさんが苦しげに呻く。一番近くにいるせいか、ユニーク魔法の干渉が強いんだ。

リドル寮長の魔法も弾かれて、レオナさんの魔法を止めることができない。みんなが懸命に止めようとするけど、レオナさんは強い。


「それほどの力があって、何故こんなことをする!」

「何故……?理由なんか聞いてどうする。俺を叱って、慰めてくれるって?」


努力したってどうにもならないことがある。うん、その通り。

その通りだよ。だから、そのまま。オーバーブロットして。僕が努力したってオーバーブロットは引き起こせないから。
僕はエンティティさまに恩返しできる機会を潰さないで。


「──もうやめねぇか!!『月夜を破る遠吠え(アンリイッシュ・ビースト)』!」


ジャックくんが大きな狼になったかと思えば、そのままレオナさんに突撃する。そのせいで、リドル寮長のユニーク魔法が通ってしまった。

ああ、もう少しだったのに!なんで邪魔をするの!


忽ち砂嵐は消え去って、視界が良好になる。ブロットが溜まらないとオーバーブロットはしない。このままじゃ、エンティティさまの食事が台無しになってしまう……!
どうにかならないかな。僕じゃリドル寮長のユニーク魔法を解けないのに。


みんなに責められるレオナさん。眉間に皺を寄せてうざったいと言わんばかりだ。リリア先輩が王にはなれない、と詰った瞬間、レオナさんは笑い始めた。


「俺は絶対に王になれない………どれだけ努力しようがなァ………!」




「その苦痛が、絶望が……お前らにわかるかぁアアアアアアアッ!」

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(プロフ) - もち。さん» ただいま戻りました!ちゃんと仲良くなれるといいんですが……。ありがとうございます。頑張りますね! (2020年10月5日 0時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - おかえりなさい!!お待ちしてました!ジャックくんと主人公たしかにそりが合わなそう。勝負に対する考え方真逆ですもんね。どう関わってくるか楽しみです!応援してます! (2020年10月4日 17時) (レス) id: 5b70128490 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - akneさん» ただいま戻りました〜!これからも頑張りますので、どうぞよろしく! (2020年9月26日 0時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
akne(プロフ) - お帰りなさい!無理せずゆっくりでいいですよ!いつまでも待ってます! (2020年9月25日 22時) (レス) id: b4edb87e83 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ポコポコさん» そのためのこの小説ですので……お楽しみくださいませ (2020年9月4日 14時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年8月30日 3時

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