＊＊＊ ページ42
夕方。順番にお風呂に入って、夕飯はどうするかと考えていれば、出かけていたジェイドが帰ってくる。その手には大きな紙袋があった。
「なにそれ？」
「夕食です。実は頼んでいたんですよ」
「あ、もう届いたぁ？」
髪を拭きながら、フロイドが近寄る。ちゃんと乾かせよ、とだけ言って、紙袋を覗いた。美味しそうな匂いに目を細める。ピザかな？
かなり量があるけど、ジェイドとフロイドがよく食べるから。これもすぐなくなるだろうな。
テーブルに並べて、取り皿を出す。ペスカトーレ、オルトラーナ、マルゲリータ。どれも美味しそうだ。フィッシュアンドチップス、それにサラダ。スープはコンソメ。
アズールは糖質制限とかしてるけど、今日限りは気にしないみたいだ。運動してバランスを取るらしい。
「豪華すぎない？」
「楽しいお泊まり会ですから」
「デザートもあるんだよ」
「Aが大好きなティラミスです」
目を瞬かせた。ただのお泊まり会なのに、そんなに豪華でいいのか？俺の部屋に泊まるだけなのに。
1年生のときみたいに、寮が違うわけでもない。同じ寮で、部屋だって近いのに。
「さあ、食べましょう」
「どれ食べたい？取ってあげる」
「飲み物は何にします？」
至れり尽くせりだ。そんなに気遣わなくても自分でできるのに。そう言っても、聞き入れてくれない。どうしたものか、と頭を悩ませる。
口を開こうとすれば、ポテトフライを放り込まれた。咀嚼していると、満足そうに笑うフロイド。
「何も気にしなくて良いんだよ。オレたちがしたいだけなんだから」
「分かったから、急に入れないでくれ」
飲み込んでそう言えば、フロイドは頷いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2222人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
怜(プロフ) - リザさん» ありがとうございます！！気をつけますね！ (2020年7月10日 15時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
リザ - 色々疲れて体調崩さないようにしてください(>_<) (2020年7月10日 12時) (レス) id: 5d727ab8ad (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - Rioさん» 良かったです！！私も書いててちょっと楽しくなってしまいました……リクエストありがとうございました！更新頑張ります！ (2020年7月10日 11時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
Rio - ﾝﾝﾝ！とてつもなく良かったです！！マジで！リクエストに応えてくれて本当にありがとうございます！もう男主、尊い。ゲームに出てきてくれないかな(笑)これからも頑張ってください！ (2020年7月10日 7時) (レス) id: a03ea3f041 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - うまるんさん» こちらこそありがとうございました！気に入っていただけて良かったです！テスト勉強お疲れ様です。ご自愛くださいね。更新頑張ります！ (2020年7月10日 0時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：怜
| 作成日時：2020年6月28日 0時
