膨大な過去問とお互い様 ページ19
図書室で調べ物をしていると、肩を叩かれる。振り返れば、アズールが申し訳なさそうにしていた。隣の椅子を勧めると、素直に座る。
「どうした？」
図書室だから、肩を寄せて声を潜めた。アズールは肩を揺らしたが、それも一瞬で話し始める。
「またフロイドが生徒を殴ったと聞きまして。Aさんが止めてくれた、と」
「ああ、俺絡みだったから」
心配するな、と笑う。安堵したように息を吐いたアズールは持っていた参考書を広げた。どうやら、勉強するらしい。
俺もアズールと同じように机に向かう。すると、コツコツ、と机が叩かれた。隣に目をやると、アズールが難しそうな顔をしている。
口を結んで躊躇したかと思えば、すぐに口を開いた。
「少し手伝ってほしいことがありまして」
「手伝い？」
「ええ、過去百年分のテストをまとめているのですが。あまりにも量が多くて。対価はなんでも」
過去百年分のテスト……？アズールは頭が良いから、そんなの解かなくても普通に勉強すればいいと思うんだけど。
…………そういえば、原作であったな。そういうことか。
面白くなりそうだ。ひとまず、頷いて対価を考える。
とはいえ、俺の欲しいものなんてタバコくらいだし。強力な魔法なんていらない。声も容姿も今のままで満足してる。さて、何にしたら一番楽しくなりそうか。
……。良いのがあるじゃん。
「その悪巧み、俺もまーぜて」
これだろ。
予想してなかったのか、アズールは目を見開く。そして、悪い笑みを浮かべた。
「Aさんも悪い人ですね」
「アズールには言われたくないな」
再び肩を寄せ合って、作戦を聞く。
これでしばらくは退屈しなさそうだと笑った。
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白鳥 - ヤヴァイ夢主がハイキューの国見にしか見えないwwwwあっえーとこのシリーズとっっっっても面白くて毎回楽しく読んでます！これからも更新頑張ってください! (2022年4月2日 20時) (
レス) @page1 id: 788cb9ebbb (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - (名前)太中大好き人間さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年7月4日 12時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)太中大好き人間(プロフ) - タバコで魔力という柔軟な想像力が凄いです！これからも頑張ってください！ (2020年7月4日 7時) (レス) id: 5bc9e3e078 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - きせるさん» ありがとうございます、嬉しいです！続編でもどうぞご贔屓ください！ (2020年6月4日 15時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
きせる - とても面白いし、夢主の性格とか凄く好きです！続編も楽しみにしてます(*^▽^*) (2020年6月4日 13時) (レス) id: 36960cc352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年6月2日 0時
