寮の説明と噂の彼 ページ44
side：ユウ
＊＊＊
「とにかく、オレらもランチにしよ」
エースにそう言われて、ハッとする。自分の分とグリムの分を持って、席に着いた。
「はぐはぐ！ところでオマエたちの寮は今朝見たけど、他の寮ってどんなのなんだゾ？」
咀嚼しながら話すグリムに落ち着いて、と言って、オムライスを食べる。
これ、おいしい！……今度Aさんに頼んでオムライス作ってもらおう。Aさんが作るオムライス、きっとすごく美味しいんだろうな！
「学園のメインストリートにグレート・セブンの石像が立ってたじゃん？あの7人に倣って、この学園には7つの寮があるんだよ」
「げっ！アンタは今朝の！」
ケイト先輩だ。
エースとグリムが敵意を顕にする。騙されたって。確かにそうなんだけどね。
ペンキ塗りもAさんがいたら、すぐに終わったんだろうな。タバコ片手に仕方ないなって笑って。
「監督生もなんとか言えって！……監督生？」
「えっ！なんでもないよ！」
疑わしそうに僕を見るエース。ちゃんと会話を聞きながら、オムライスを頬張った。
エースが隣の知らない先輩に自己紹介を促す。悪い、と言って自己紹介をしてくれたトレイ先輩。
僕に目をやると、ニッコリ笑ってみせる。
「君はオンボロ……ゴホン、A・マクミランと同じ寮の監督生に着任した、新入生のユウだろう？ケイトに聞いてる。昨日はうちの寮の奴らが迷惑かけて悪かったな」
「あ、いえ。Aさんが手伝ってくれたので、問題ないです！」
「へえ。あのA・マクミランが」
そう言って隣に座るトレイ先輩。意味深な言葉に首を傾けた。
さっきの不良のときも、周りの人はAさんに怯えてるみたいだった。あんなに優しいのに。
Aさんについて考えていると、ケイト先輩からアドレスを交換しようと言われる。スマホは持っていないと断ると、天然記念物だと言われた。
元の世界だと持っていたんだけどな。
そういえば、Aさんってスマホ持ってるのかな。いや、持ってるよね。でも、やっぱり。スマホよりタバコの方が似合うな。
そう思って、話に耳を傾けた。
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白鳥 - ヤヴァイ夢主がハイキューの国見にしか見えないwwwwあっえーとこのシリーズとっっっっても面白くて毎回楽しく読んでます！これからも更新頑張ってください! (2022年4月2日 20時) (
レス) @page1 id: 788cb9ebbb (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - (名前)太中大好き人間さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年7月4日 12時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)太中大好き人間(プロフ) - タバコで魔力という柔軟な想像力が凄いです！これからも頑張ってください！ (2020年7月4日 7時) (レス) id: 5bc9e3e078 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - きせるさん» ありがとうございます、嬉しいです！続編でもどうぞご贔屓ください！ (2020年6月4日 15時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
きせる - とても面白いし、夢主の性格とか凄く好きです！続編も楽しみにしてます(*^▽^*) (2020年6月4日 13時) (レス) id: 36960cc352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年6月2日 0時
