真夜中の訪問者と不機嫌 ページ40
真夜中。ドンドンと荒々しくドアを叩く音で目覚める。
誰だ？アズールたちは暫く来んなって言っておいたから、違うだろうし。
タバコ片手に部屋を出れば、ユウも起きてきた。一緒に玄関に向かうと、ドアの向こうから拗ねたような声が聞こえる。
「エース？こんな時間にどーした……げげっ！その首輪は！！」
「首をはねられたのか」
「も〜、絶対ハーツラビュルには戻んねえ。今日からオレ、ここの寮生になる！」
首にハート型の首輪をつけたエース・トラッポラは眉を吊り上げていた。
リドル・ローズハートは厳しいからな。俺もあいつは苦手だ。タバコを吸うのは規則以前に〜、とかなんとか言ってくるし。面倒だから、無視してるけど。
とりあえず、談話室に通してミルクティーを出す。事情を聞くのは監督生に丸投げして、タバコに火をつけた。
適当な紙に『エース・トラッポラはうちの寮に泊まりに来ています。A・マクミラン』と書く。それに煙を吹きつけると、鳩になって飛んでいった。
「Aさん、それは？」
「一応、リドル・ローズハートに報告。あいつ、面倒くさいから」
「寮長に報告しなくてもいいじゃん」
口を尖らせるエース・トラッポラ。あのなあ、とため息交じりに話してやった。
一応俺にも寮長という仕事があること。寮の揉め事を他の寮に持ち込むのは好ましくないこと。
リドル・ローズハートは規則に厳しいから、あとで小言を言われるのは俺なんだ。勘弁してくれ。
「明日謝りに行こう」
「食べ物の恨みは恐ろしいんだゾ」
「そういうことだ。部屋なら空いてるし、勝手に使ってくれ」
「はぁ。わかったよ。謝ればいいんでしょ」
渋々そう言うエース・トラッポラ。監督生についてこいよ、と念押しして、そいつは部屋を探しに行った。
「Aさんも明日、一緒に行きませんか？」
「悪い。俺、リドル・ローズハートは苦手なんだ。できれば、関わりたくないくらいには」
「そうなんですか」
「ユウも早く寝ろよ」
それだけ言って、俺は部屋に戻った。
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白鳥 - ヤヴァイ夢主がハイキューの国見にしか見えないwwwwあっえーとこのシリーズとっっっっても面白くて毎回楽しく読んでます！これからも更新頑張ってください! (2022年4月2日 20時) (
レス) @page1 id: 788cb9ebbb (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - (名前)太中大好き人間さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年7月4日 12時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)太中大好き人間(プロフ) - タバコで魔力という柔軟な想像力が凄いです！これからも頑張ってください！ (2020年7月4日 7時) (レス) id: 5bc9e3e078 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - きせるさん» ありがとうございます、嬉しいです！続編でもどうぞご贔屓ください！ (2020年6月4日 15時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
きせる - とても面白いし、夢主の性格とか凄く好きです！続編も楽しみにしてます(*^▽^*) (2020年6月4日 13時) (レス) id: 36960cc352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年6月2日 0時
