悪魔の英雄記【ヒロアカ】 (ページ7)

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百ちゃんたちも遅れて来て、メリッサさんもやってきた。爆豪くんと切島くんは来てないけど、パーティーは始まってるから行こうかって話になったとき。
エキスポエリアに爆発物が仕掛けられたっていうアナウンスが流れて、シャッターが次々と降りていく。シャッターが閉まるって確か、警備システムは厳戒モードになったってことだよね。

「携帯が圏外だ。情報関係は全て遮断されちまったらしい」

「マジかよ…」

「エレベーターも反応ないよ」

「マジかよう…」

どうしようか。ハカセがいればなんとかなるかな。あの人、一応偉い人だからね。
となると、パーティー会場に行かないと。

緑谷くんがパーティー会場に行こう、と言う。わたしも頷いてメリッサさんに目を向けた。

「非常階段を使えば、会場の近くに行けると思うけど」

「案内お願いします！」

ハカセなら、この状況を打開する策を持ってるはず。会いに行かないと！

──パーティー会場付近。

緑谷くんと響香ちゃんがオールマイト先生から話を聞いている傍ら、ハカセを探す。いろんな人が拘束されている中、ハカセも同じように拘束されていた。随分と呑気な表情でいるから、ハカセらしいって笑ってしまう。
小悪魔を召喚して透明化を付与。そしてハカセの元に行かせると、わたしに気付いたのか、ハカセは上を見上げて笑った。

暫くすると小悪魔が帰ってきて、ハカセからの伝言を伝えてくれる。それと同時に緑谷くんたちも状況を把握したのか、切羽詰まった表情をしていた。

「ひとまず、みんなに伝えに行こう。これはわたしたちだけで判断していいことじゃない」

「うん。えっと、博士さんは大丈夫だった？」

「あの人だからねえ。余裕そうだったよ。いざとなったら自分だけでも逃げ出す人だから」

あんまり心配はしてないかな。なんていったって、わたしの師匠みたいな人だし。ハカセはちゃんと強いよ。