悪魔の英雄記【ヒロアカ】 (ページ6)

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Chapter.4─レセプション・パーティー─ ページ6

あのあと、エキスポ会場でたくさん遊んで、時間になったからハカセのところへ戻る。レセプション・パーティーに行くからドレスに着替えてって渡されたのは、背中が大きく開いているフィッシュテールのドレス。背中が開いているのは、何かあったら飛んで帰っておいでって意味らしい。
ハカセの趣味かと思ったって茶化すと、ぎこちなく顔を逸らすハカセ。

「ハカセ？」

「そ、そうだ！一応ストールもあるから、それで隠すんだよ。変なやつが近寄ってきたらいけないし。僕は挨拶回りもしないといけないから、ちょっとの間1人にしちゃうけど、お友達はいるかな？」

「えと、さっき飯田くんからメールがきて。パーティー前に集合しようって」

「なら、安心だね。1人にすることもないし」

なんだか話を逸らされた気がするけど、まあいっか。

きっちりスーツを着こなしたハカセは時計を見て、わたしに行こうか、と手を差し出す。その手を取って腕を組むと、満足そうに頷いて部屋を出た。

──セントラルタワー - 7番ロビー。

ハカセと一緒にロビーに入ると、もう飯田くんたちは揃っている。まだ来てないのは百ちゃんたちかな。

「じゃあ、僕は先に行くから。くれぐれも気を付けてね」

「ありがとうございました、ハカセ！」

「うん、じゃあ、楽しんで」

紳士らしく振る舞うハカセ。ばいばい、と手を振って見送ると、上鳴くんがじーっとこちらを見ていた。
なぁに、と首を傾げる。ビシッ、とわたしを指差した上鳴くんはこう叫んだ。

「なんだあの男！！恋人！？彼氏なんですかぁ！？」

「え……違うよ。ハカセだよ」

「博士ぇ！？」

あれ？言ったことないっけ？爆豪くんは知ってるけど、みんなは知らないんだっけ？

簡単に小さな頃からお世話になってる人だと説明すると、上鳴くんは安堵の息をついた。