悪魔の英雄記【ヒロアカ】 (ページ16)

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オールマイト先生に向けられた鉄塊は破壊して、できる限りのサポートをする。とはいえ、敵の拘束も命令に入ってるから、どうにかしないと。

そんなことを考えていると、オールマイト先生が敵に首を掴まれていた。四肢はワイヤーで拘束されているから、抵抗ができない？でも、オールマイト先生の力なら振り切れるはず。

おかしい。そう思って、事情を知っているだろうメリッサさんの元へ降り立つ。

「メリッサさん、敵に関する情報を持ってますか？」

「え、ええ」

「教えてください」

そうして聞いたことによると、敵の目的はメリッサさんのお父さん、つまりデヴィット・シールド博士が作った“個性”を増幅させる装置。そのためにこのタワーを占拠するという大掛かりなことまでした。そして、その装置は今敵がつけている。

「そうなんですか。……No.H-01、敵の目的を把握。これより敵の拘束を改め、敵の制圧に目標を更新します。さらに装置の破壊とデヴィット・シールド博士の救助を目標に追加します」

「Aさんって、もしかして……」

「それに関してはあとで説明しますね。今は敵の制圧が最優先です」

オールマイト先生が危ない。そう思って振り返ると、オールマイト先生は鉄塊に潰されていた。
遅かった！？いや、そんなことよりオールマイト先生を助けないと。

翼を広げて飛び立つ。威力を絞って魔法を放つと、緑谷くんも動いていて、鉄塊が壊された。
オールマイト先生と緑谷くんが無事なのを確認して、敵に肉薄する。目を見開いた敵が慌てて鉄塊で防御するも、蹴りで破壊してさらに手を伸ばした。光が収束されて、それが放たれる。

構築された鉄の柱の一部が砕け散った。

「敵が構築した鉄の柱を一部破壊。続行します」

「グッ！……ゴミの分際で」

「敵の抵抗を確認。投降の意思はないものと認識します」

一旦距離を取って、鉄塊を壊す。オールマイト先生と緑谷くんが敵に向かっていったのが見えて、サポートに専念する。
敵の攻撃が激しくなって、タワーを覆うくらいの大きな鉄塊が出来上がる。それに果敢に向かっていった2人を見て、周囲に影響が出ないようシールドをはる。パラパラと落ちてきた瓦礫は粉砕した。