悪魔の英雄記【ヒロアカ】 (ページ15)

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ヘリポートに着くと、オールマイト先生が敵に押されていた。今にも押しつぶされそうになってて、慌てて鉄の塊を砕く。オールマイト先生の前にある鉄もきっちりと破壊した。
爆豪くんと轟くんも敵に向けて攻撃を放つ。

「大丈夫ですか、オールマイトさん」

「降魔少女……！」

「ごめんなさい、オールマイトさん。わたし、今降魔Aとして、ここに立ってないです」

不思議そうな顔をするオールマイト先生。残念ながら、今のわたしは“Human”にカテゴライズされた実験体だ。だから、わたしに対する一切合切の命令を聞かないという意思表示もしないといけない。
オールマイト先生の生徒ではなく、エイデン＝アラテスラの実験体としてここに立つ義務がある。

「エイデン＝アラテスラがマスター、No.H-01として、あなた方をサポートし、敵を拘束します」

「降魔少女？何を……」

「ですので、今はあなたの生徒じゃなくて、ハカセの名の下に権限を行使します。逃げろ、とかは聞きませんよ」

そう言ってにこりと笑う。呆気にとられるオールマイト先生は、爆豪くんたちのほうを見て笑った。

また鉄の塊がこちらに向かってくるから、一睨して爆発させる。悪魔型だとやっぱりやりやすいなあ、とか言いながら立ち上がって、オールマイト先生を見た。

「教え子たちにこうも発破をかけられては、限界だなんだと言ってられないな」

立ち上がるオールマイト先生。やっぱり先生はこうじゃないと。敵に負けるオールマイト先生なんて見たくないもんね。

ふう、と息を吐いて大きく吸う。記録を残すために、ハカセからもらったブレスレット型の記録マシンを起動させた。

「これより、エイデン＝アラテスラの命令を執行するため、No.H-01が記録します。この記録は実験記録として使用されるものであり、如何なる理由をもってしてもこの実験を止めることはできません。必要に応じて政府機関に提出します。記録開始」

長い口上を終えて、身体を伸ばす。サポートと敵の拘束だから、別に記録しなくてもいいと思うんだけど。始末書と一緒に提出しなきゃいけないときもあるからね。

さあて、やりますかあ！