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さらに翌日。朝から仮免試験を行い、昼には仮免を発行された。ホークスからの推薦もあり、試験はとても簡易的で形式的なものであった。
そして、雄英に戻ってくるなり、彼女は根津に呼ばれる。謝罪会見を開くこと、その間に爆豪を救いにいくこと、それに力を貸してほしいことを頭を下げて言われた。
個人的な遺恨も忘れて、ヒーローとしてそこに在ることを求められる。しかし、彼女はヒーローではない。ただの人だ。
「……私は、爆豪が嫌い」
「知っているよ」
「だから、……ううん。何でもない。分かった。詳細を教えて」
諦めたように頷いた彼女。根津はそっと目を伏せて詳細を書いた書類を渡し、待機室の場所を教える。一瞬にして姿がかき消え、彼女の位置を教えるGPSは遙か離れた待機場所を示していた。
あの諦念は己がさせたものだ。まだ大人に満たない子どもを駆り立てた己の罪だ。それがなんだ。責任者として彼女を受け入れたその日から覚悟は決まっている。
だとしても。
「この罪悪感には慣れないものだね」
「……そうですね」
「彼女は責を果たしてくれる。我々もそれに応えようか」
いくつも枷を掛けた。それを受け入れる彼女は淡々と、粛々と、日々を消化する。ずるい大人に抵抗することも、批判することもなく、それが運命だと諦め、自身の境遇を嘆くことすらしない。
嘆いてくれれば、反抗してくれれば、この罪悪感も薄れるのだろうか。
どちらにせよ、あるはずもない未来だ。期待するだけ無駄だ。己も諦めてしまっている。
「さて。記者会見はいつからだったかな」
「知っているのに聞くのは」
「合理的ではないって？分かっているさ」
ドアを開いて歩き出す。軽口を叩いたのはこの雰囲気を払拭するためだった。
彼女を心底愛してやまない彼のため。そして、罪悪感を忘れられない自分のため。
背を伸ばして歩くその姿は、責任者たる者の在るべき姿だった。
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怜(プロフ) - 夜にラーメンを食べた罪人のモブさん» ありがとうございます！今後の展開がどうなるかはまだ決めてませんが、更新頑張りますので、今後もどうぞお楽しみに！ (2021年8月29日 6時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
夜にラーメンを食べた罪人のモブ - めちょめちょこの話面白いです！！！こっからの展開がものすごく気になります！！更新ほんま頑張ってください！！応援しまくってます！！ (2021年8月26日 5時) (レス) id: 485c7d75ea (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 美咲さん» ありがとうございます。頑張りますね！ (2021年8月15日 22時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 作者さま、おっけーです！面白いですからねー！ごゆっくり！！！ (2021年8月13日 20時) (レス) id: f6fdf86c66 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - レン。@人間失格さん» ヒロアカ映画で再熱しまして…頻度は少ないですが、こちらも少しずつ更新していこうと思っておりますので、お楽しみに！ (2021年8月11日 21時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2019年1月9日 22時
