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一方、別室ではダークシャドウが常闇にちょっかいを出し続けていた。Aのことで悶々と考え続けている常闇を元気づけようとしているらしいが、その努力は空振りしている。
「ダークシャドウはどう思う？」
「アイツノコトカ？」
小さく頷く常闇にダークシャドウは首を傾げた。特にこれといった感情は持ち合わせていないのだ。ただ本能的なもので、彼女を怒らせるのは避けたい、と感じ取っていたらしい。
常闇の表情は猶猶暗いままで、ダークシャドウは困り果てる。そして何を思ったか、常闇の元から離れ、部屋を飛び出した。あ、と常闇が顔を上げた時にはもう遅く、ダークシャドウは人を抱えて戻ってくる。その人は先まで話題にされていた、Aだった。
「連レテキタゼ！」
「ダークシャドウ！？」
ドヤ顔をして胸を張るダークシャドウ。状況が理解できていないAは目を大きくして、混乱しているようだ。常闇もどうすれば良いのか分からず、視線を泳がせていた。
「……？話シタインジャナカッタノカ？」
「誰もそんなことを言ってないだろう…！」
「…帰っていい？」
最早常識人は常闇だけだ。Aは自由すぎるし、ダークシャドウはどこかズレている。
ため息をつく常闇はAに座るよう促した。素直に腰を下ろすAはうつらうつらと船を漕ぐ。さっきまで寝るつもりで布団の上でゴロゴロと過ごしていたのだ。それをダークシャドウが抱えて運んできたものだから、寝れない。何か用があるのかと思えば、どうもないらしい。
Aは欠伸を噛み殺して常闇を見つめた。
「何か気に入らん？眉間に皺寄っとるけど」
「…いや、俺の問題だ」
「ふぅん。別に何でも良いけど。……劣等感？」
「関係ないと、」
言ってるだろう、と続けようとした常闇は言葉を途切れさせる。Aが心底興味ないと言いたげに、手を弄び始めたからだ。事実、Aは既に興味を失っていた。
元より興味がなかったのだろう。他人にどんな感情を抱かれようと自分に支障がない限り、どうでもいい。良い感情を持たれようとすることは馬鹿らしい、と言うような性分であるのだから。それも仕方ないのだ。
「嫉妬でも、劣等感でも。何でも良いよ。君がそれで満足するならね」
でも、と人差し指を立ててAは紫の目を常闇に向けた。
「外部に原因を押しつけてたら成長できんって、知ってるでしょ？」
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怜(プロフ) - 夜にラーメンを食べた罪人のモブさん» ありがとうございます！今後の展開がどうなるかはまだ決めてませんが、更新頑張りますので、今後もどうぞお楽しみに！ (2021年8月29日 6時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
夜にラーメンを食べた罪人のモブ - めちょめちょこの話面白いです！！！こっからの展開がものすごく気になります！！更新ほんま頑張ってください！！応援しまくってます！！ (2021年8月26日 5時) (レス) id: 485c7d75ea (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 美咲さん» ありがとうございます。頑張りますね！ (2021年8月15日 22時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 作者さま、おっけーです！面白いですからねー！ごゆっくり！！！ (2021年8月13日 20時) (レス) id: f6fdf86c66 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - レン。@人間失格さん» ヒロアカ映画で再熱しまして…頻度は少ないですが、こちらも少しずつ更新していこうと思っておりますので、お楽しみに！ (2021年8月11日 21時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2019年1月9日 22時
