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翌日。朝早くに集まる生徒らは寝癖をつけたまま、眠そうに欠伸をする。そして、Aは……。
「京極、危ないぞ」
宙に身を投げながら、ウトウトと今にも眠りそうである。相澤にそう言われてもなお、宙に浮いたまま目をつぶっているA。
仕方ないとため息をついた相澤。彼もこの世界同様、彼女にはとことん甘い。
慣れたように個性を発動、浮力を失ったAを抱きとめた。Aは驚くこともなく、そのまま相澤の腕の中で眠り始める。
「さて、お早う諸君」
一連の動きをぼんやり眺めていたA組生徒は、相澤が話し始めると背筋を伸ばした。簡潔に説明をする相澤は、すっと爆豪に目を移す。体力テストのときと同じボールを投げ渡し、その先を促した。
そして爆豪がボール投げをした後、爆風のせいでAが目を覚ます。
相澤はそれに気づくも、視線は前にやったまま、話を続けた。
「今日から君らの個性を伸ばす。死ぬ程キツイがくれぐれも…死なないように──…」
「……私もするん？」
目を瞬かせたAは眉を顰める。その心中はそんな面倒なことは絶対にしたくない、といったところだろうか。
ふっと笑みを浮かべる相澤は彼女にそんなことをさせる気は毛頭ない。
「しなくていい。京極はしたいことをすればいい」
「したいこと……」
ぽんぽんと浮かぶクエスチョンマーク。したいことと言われても、彼女はしたくないことしか浮かばないのだ。
困惑したままA組生徒に目を移したA。
脳内会議もほどほどに、とりあえずは決めたのだろう。常闇のいる洞窟へ向かい始める。
「気をつけろよ」
「大丈夫。覗くだけ」
ふよふよと浮いて行ってしまったAの後ろ姿を見送ると、相澤はB組の方へ向かった。
一方Aは、洞窟を覗き込む。ダークシャドウが凶暴化しているその様子を見ると、面白そうだと身を乗り出したその瞬間。
ギラギラと光る目がAを捉えた。
「ア…？」
不思議と和らいでいくその目。ダークシャドウの動きが止まったことによって、常闇も動きを止める。そして、Aに気づいた。
「京極！？危ないぞ！」
「大丈夫だよ。ねえ、ダークシャドウ？」
「Aダ」
闇の力で大きくなった体をAに擦り付けるように近寄る。驚く常闇は気づかなかったのだ。Aの目がシアンに変わっていたことに。
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怜(プロフ) - 夜にラーメンを食べた罪人のモブさん» ありがとうございます！今後の展開がどうなるかはまだ決めてませんが、更新頑張りますので、今後もどうぞお楽しみに！ (2021年8月29日 6時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
夜にラーメンを食べた罪人のモブ - めちょめちょこの話面白いです！！！こっからの展開がものすごく気になります！！更新ほんま頑張ってください！！応援しまくってます！！ (2021年8月26日 5時) (レス) id: 485c7d75ea (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 美咲さん» ありがとうございます。頑張りますね！ (2021年8月15日 22時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 作者さま、おっけーです！面白いですからねー！ごゆっくり！！！ (2021年8月13日 20時) (レス) id: f6fdf86c66 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - レン。@人間失格さん» ヒロアカ映画で再熱しまして…頻度は少ないですが、こちらも少しずつ更新していこうと思っておりますので、お楽しみに！ (2021年8月11日 21時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2019年1月9日 22時
