13-4 ページ16
一度つけた重りだが、その場から一歩も動けなくなったAのことを考えて、向こうに行ってからつけることになった。オールマイトはずっとオロオロとしていて、それを見たAは少しだけ笑う。
｢きょ、京極少女…！！｣
｢次、だれ？｣
｢え、あ……んん！そうだね。次は緑谷少年、切島少年、麗日少女、常闇少年、上鳴少年！この五人がチームだ！｣
指名された生徒らは眉を顰めた。そして、常闇の体からはダークシャドウが飛び出て、抗議を始める。
｢俺ハヤダヨ！Aー！｣
Aに擦り寄り、ワンワンと泣き喚くダークシャドウ。それを撫でながら、Aは欠伸をした。
｢ダークシャドウ、戻れ｣
｢ヤーダーヨー！！俺ハAト戦ワナイ！！｣
｢ダークシャドウ！｣
主人の命令を無視するほどに嫌らしいダークシャドウ。困った、と零すオールマイトを見て、Aはダークシャドウにこう言った。
｢真面目にしない子は嫌い｣
｢…………我慢スル｣
渋々Aから離れるダークシャドウ。良い子、とAが撫でると離れ難そうに手を伸ばしていたが、再度常闇に呼ばれると戻っていった。
漸く落ち着くと、オールマイトが場所の指定をする。今度は路地ではなく、ビルとビルが立ち並ぶ市街地だ。
建物を壊さないように、とまた注意するオールマイトを無視して、重りを浮かせながらAが移動していく。それを見送ったあと、オールマイトは内緒話をするように、声を潜めて緑谷たちにこう言った。
｢今回は彼女に親しい人を二人入れたから、さっきの戦いみたいにはならないと思うよ！｣
頑張れ、と親指を立てるオールマイト。親しいと自覚のある緑谷と常闇は少しだけ笑った。
他人の目から見ても仲が良いと言われるのは嬉しいらしい。
ほか三人は安心した、と息を吐いて二人と同じチームであることに安堵する。
｢さぁ、移動を！健闘を祈ってるぜ！！｣
｢｢はい！｣｣
走っていく五人を見送って、オールマイトはモニターに目を移した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 749人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
怜(プロフ) - 夜にラーメンを食べた罪人のモブさん» ありがとうございます！今後の展開がどうなるかはまだ決めてませんが、更新頑張りますので、今後もどうぞお楽しみに！ (2021年8月29日 6時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
夜にラーメンを食べた罪人のモブ - めちょめちょこの話面白いです！！！こっからの展開がものすごく気になります！！更新ほんま頑張ってください！！応援しまくってます！！ (2021年8月26日 5時) (レス) id: 485c7d75ea (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 美咲さん» ありがとうございます。頑張りますね！ (2021年8月15日 22時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 作者さま、おっけーです！面白いですからねー！ごゆっくり！！！ (2021年8月13日 20時) (レス) id: f6fdf86c66 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - レン。@人間失格さん» ヒロアカ映画で再熱しまして…頻度は少ないですが、こちらも少しずつ更新していこうと思っておりますので、お楽しみに！ (2021年8月11日 21時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：怜
| 作成日時：2019年1月9日 22時
