8-8＋感謝 ページ31
評価が10点をキープしたまま、100票をこえました！！星が真っ赤っか！！ありがとうございます！！番外編は体育祭が終わってからやります！もう少々お待ちください！
＊＊＊
1-A女子のチア事件も終わり、トーナメントのくじ引きをするため、号令台前に集まる生徒。それはAも例外ではなかった。最終種目から出ることになっているため、嫌々ながらも集まったのだ。
正確には動こうとしないAを緑谷に引っ張ってもらったのだが、それはもう関係のないことだ。
尾白が手を上げて辞退を進言している間も、Aは欠伸をしては退屈そうに目を細める。自分に関係ないことは聞こうとしない彼女だ。そもそも、自分に関係ある話ですら、長すぎると途中で寝てしまう性分なのだから、仕方ないのだろう。
そして、いざこざが終わった後、漸くくじ引きに入る。肝心なAの出番だが…。
「色々と話し合った結果、京極さんは優勝者と戦うことになったわ！よってくじ引きはなし！」
「そう…」
残念そうに伸ばした手を引っ込めるA。そして、用事は済んだことを確認すると、振り向いて歩いて行ってしまった。勝手気儘な行動だが、それが許されているのはAだからなのだろう。気を取り直して、くじ引きは続けられていく。
一方Aはふらりふらりと階段付近をうろついていた。マイクのところへ戻れば良いのだが、実況室までの道順を覚えていない。結果、こんなところで右往左往するしかないのだ。既にマイクは実況モードで、相澤もそれに付き合っているため、迎えは頼めない。そこまで考えると、Aはため息を吐いて外へ出た。匂いを辿るという考えには至らなかったらしい。
柔らかな芝生に腰を下ろして、何となく空を見上げる。そうして考えるのは家族のことだ。記憶にはないが、いるはずの存在。自分が何らかの事情でこの世界にいることは知っている。この世界が元いた世界とは別の世界であることも、理解している。では、何故。なぜ家族のことは覚えていないのか。
例え、家族のことを覚えていても思い出してセンチメンタルになるような性格でないのはAがよく分かっている。だからこそ、謎であった。少しの記憶の穴が自分を蝕むようで、恐怖を抱く。
分からないのは怖い、と自分の肩を抱いたその時、後ろから声をかけられた。
「大丈夫か」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 678人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
パリラ - わ、なんかボカロの大罪シリーズみたいで好き。最初の『異常』は悪意､､､？（すいません！大罪シリーズほんと神なので聞いてみてください！私は特に悪食娘コ◯チータが好きです。） (9月29日 15時) (
レス) @page3 id: 326cf2b718 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - ほんま好きや (2021年8月13日 19時) (レス) id: f6fdf86c66 (このIDを非表示/違反報告)
まろまろマロン - ぶりっ子風でいってみました (2019年2月12日 17時) (レス) id: 7fa89cbebe (このIDを非表示/違反報告)
まろまろマロン - スゴぃ作品ですねぇ♪これからもぉ頑張ってぇくださぁい♪ (2019年2月12日 17時) (レス) id: 7fa89cbebe (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 狼さん» ありがとうございます！これからもご贔屓ください！！ (2019年1月9日 23時) (レス) id: 0eee0fe024 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：怜
| 作成日時：2018年10月29日 13時
