One day -EXO短編集- (ページ39)

今日:14 hit、昨日:3 hit、合計:124,107 hit

@ ページ39

.

そんなある日、私はすごい噂を聞いてしまった。

「ね！！ギョンス先生とユナ先生付き合ってるらしいよ！！！」

「え！！！！！ビックカップルすぎない？」

「だよねー。しかも、もう婚約済みだって！」

ユナ先生と..........ギョンス先生？

ユナ先生は、すごく美人で有名だ。

男子生徒からも女子生徒からも人気がある、すごくいい先生。

しかも、婚約..........？？

私はいてもたってもいられなくなった。

放課後、いつものように教室にいると、ギョンス先生がやってきた。

もともとそこまで頭が良いわけではなかった私。

先生のためだけに受験勉強した。

だから、ハッキリ言って、うちの学校では成績がギリギリ。

特に数学なんて、壊滅的だ。

だから、ギョンス先生は私に付きっきりで、放課後、補習をしてくれる。

「だぁーかぁーらぁーー！こういう形の問題は、この公式使うって言ったでしょ？！」

いつもだったら、楽しいはずの補習も、昼間聞いた噂のせいで楽しくない。

「.....どした？今日、おかしいぞ？何かあったか？」

ほら。

いつも毒舌なくせに、こういうときは優しいんだから。

そういうところが、好きなの。

『先生、結婚するの？』

「.....え？！」

ギョンス先生は、驚いたように目を見開いた。

「.....それ、どこから聞いたの？」

..........否定しないんだ。

『女子が噂してるの聞いた』

「はぁー.....広めたのはジョンインだな。帰ったら、お仕置きしないと」

『するの？』

私は、もう一度かすかな希望にすがって聞いてみる。

「うん、するよ」

否定して欲しい、なんて私の願いは、少し照れたギョンス先生の声によって崩れ去った。

.