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@ ページ32
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「おはよ」
『んーっ、』
茶色の髪の毛をかきあげると、手が左耳に触れる。
『ん?』
ベッドから降りるとドレッサーの前に行き、もう一度髪をかきあげ、左耳を見る。
『これ.....』
「あぁ、ごめん。勝手に付けた」
一ミリも悪いなんて思っちゃいない。
悪いのは、一時の感情に任せてそんなことをしたルハンなんだから。
『これくれるの?』
嬉しそうに耳元を触りながら、ルハンは答えた。
「別にそんなのもう要らないから。全部あげるよ」
『まじで!?俺、開けといて、ピアス全然持ってないんだよね〜。ありがとっ』
まだ少し眠そうな声。
柔らかいその笑顔が、時々、私の立ち位置を忘れさせようとする。
左耳知らなかった穴
覗いたら昔の女がいた
アタシは急いで ピアスを刺す
それで起きて 寝呆けた顔して
これくれるのなんて聞いてくる
別にそれもう要らないし
END
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作者名:まほまほ | 作成日時:2016年5月8日 21時