検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:124,095 hit

@ ページ23

.





今日は待ちに待った日曜日。

最後になるはずの、あのお客さんのために店を開けて待つ。



しかし.....

彼は閉店の時間になってもやってこなかった。



でももしかしたら、もう少し待てば、彼は来るかもしれない。

そう思い、店先でスマホをいじりながら待ってみた。



「お姉さん.....チョコ...ひとつ」



声がして、ぱっと顔をあげると日曜日の常連さんである彼が息を切らして、立っていた。



今日は黒のadidasのスポーツウェア。

彼に良く似合っていると思った。



『い、いらっしゃいませ』



来てくれた.....

弾む心を抑えながら、いつも通りを装ってみる。



「良かったぁ、もう閉まっちゃったかと思いましたkk」



フニャ、と笑う彼の笑顔に心臓がトクンと跳ねた。



『お客さんがいらっしゃるかと思って、開けておきました』



バブルティーを準備しながら、少し勇気を出して話を広げてみる。



「え、なんで僕が来ると思ったんですか?」



走って少し乱れてしまった、軽く染められた髪の毛をワシャワシャと整えながら、彼は驚いた風に言う。



『だって毎週、日曜日の夜にいらっしゃるじゃないですか.....』


「.....え?」



更に彼は、驚いた声を出した。









うわぁーーーーーーー!

やらかした!!!!!!!!

なんだよそれ、自分!

めっちゃ前からあなたのこと見てます、みたいな!!

うわぁー、気持ち悪いよね。

無理だよね!!!

初めて喋った女に「いつも来てますよね」なんて言われたら、ホラー以外の何事でもないよね?!





.

@→←SE「ペン一号」



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
269人がお気に入り
設定タグ:EXO , 短編集 , K-pop
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まほまほ | 作成日時:2016年5月8日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。