Kiss me. (ページ11)

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No.11 ページ11

〈光啓Side〉

光「ふぅ…」

なんとか切り抜けて職員室に戻ってきたものの、柊さんは来ないだろうなー。

つまんないの～。

実「失礼します、日高先生お話が。」

光「宇野さん？」

そんな彼女についていくこと徒歩3分カウンセラー室。

実「日高先生、Aに気があるのは分かります。でもこれ以上彼女を傷つけないでください。」

光「え？」

実「彼女一度担任に裏切られたことがあります。」

光「…」

実「だから先生と距離を置くようになりました。生徒からも距離を置いて孤立して自分を守ってるんです。」

光「それは…知らなかった…」

実「岡本先生という先生が居ました。岡本先生は日高先生みたいにかっこよくて男女問わず生徒からも人気がありました。Aもそんな岡本先生が大好きでした。でも岡本先生は…先生もご存知でしょう？捕まってるの。」

光「手を出された生徒ってまさかっ…」

実「そのまさかです。あいつは殺人未遂を犯した先生です、日高先生はそういう先生じゃないかもしれないだけど、Aは…本当に良い子なんです。お願いだから近寄らないで。」

ﾊﾟﾀﾝ

カウンセラー室の扉が閉まると俺はどうしたらいいか分からなくなった。