すき. 22 ページ24
*貴方side
“俺は1階に行ってくるから、Aは2階お願い。図書室前と数学科室前と...それと、美術室の前も忘れたらあかんで！”
まだ委員会の会議もしてないのに、先生どういうつもりなんやー！なんて愚痴を零しながら、川崎くんは私に3枚のポスターを渡した。
“分かった、行ってくる！”
あの時は、校内案内もしてもらったし、完璧に教室を覚えたつもりでいた。
...いたのだが。
(ここ...どこ...)
数学科室前の掲示を終わり、現在、放送室の前。
通路は右、真っ直ぐに分かれている。
確かにここを通った記憶はあるのだが、どちらに行けばいいのか分からない。
(あれ、そもそも図書室と美術室って同じ方向だっけ...？？)
曖昧な記憶は全く頼りにならず、結局真っ直ぐ進んでみることにした。
.
(...ん？ここ、見覚えが...)
そう、私が辿りついたのは
『と、図書室だ...！』
見た時に広すぎて感動を覚えたこの場所だ、今の状況と合わさって感動は二割増。←
図書室のドアの前を通ろうとした。
...その時
瀬｢っわ...ひ、めの？、｣
『え？...瀬戸くん？』
いきなり図書室から出てきた瀬戸くん。
...だが、朝話した時よりも話す言葉がぎこちない。
それどころか、謎に顔が真っ赤で、硬直している。
『ど、どうしたの、熱あるの？』
瀬｢へっ！？い、いや、そんなんじゃないから大丈夫｣
明らかに大丈夫ではない様子なんだけど...と思っていたら、今度は瀬戸くんから聞いてきた。
瀬｢姫野は？なんかあったん？｣
『私？私は川崎くんと一緒に委員会の仕事』
そう言うと、少しだけ暗くなった彼の顔。
私はなんとかしようと、瀬戸くんの目を見た。
『あっあのね！瀬戸くん、
委員会...手伝ってくれないかな、...
恥ずかしいんだけど、私美術室の場所忘れちゃって...』
私のこの判断は、間違いではなかったのかもしれない。
...だって本当に困ってたし？((
瀬戸くんは、また真っ赤な顔で硬直した後、図書室の中をちらりと見た。
瀬｢...え、ええよ 手伝うわ｣
すき. 23 *瀬戸side→←すき. 21 *瀬戸side
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稀乃(プロフ) - 夜宵さん» コメントありがとうございます！そうなんです、年下組も好きなんですけど、裏千家好きですよ〜！ (2017年12月27日 13時) (
レス) id: fc19b0be79 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵(プロフ) - 作者さん、裏千家好きなんですか！？仲間です！！ (2017年12月25日 11時) (レス) id: 1949129761 (このIDを非表示/違反報告)
稀乃(プロフ) - 世界崩壊轟さん» コメントありがとうございます！理想の学校をつくらせていただきました( (2017年11月22日 17時) (レス) id: fc19b0be79 (このIDを非表示/違反報告)
世界崩壊轟(プロフ) - センラさんイケメンだし、夢主ちゃんかわいいし、イケメンと美少女しか出てこないなんて、この学校最高かよ。 (2017年11月21日 19時) (レス) id: c47e759a56 (このIDを非表示/違反報告)
稀乃(プロフ) - 生にくさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです；； 更新と捉えて大丈夫でしょうか...！笑 頑張ります！ (2017年9月24日 17時) (レス) id: fc19b0be79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：稀乃 | 作成日時：2017年5月23日 22時
