体温計 4 ページ4
『ただいま〜...』
静かに歩いてキッチンに買ってきたものを置いてから、手を洗ってうがいして、寝室をこっそり覗く。
寝てるけど...
ちゃんとお薬飲めたのかな...
前髪が張り付いたおでこは汗ばんでて、
呼吸も少し苦しそう。
『ジョンデ、ジョンデ、お水飲める？』
少し腕を揺すってみると、うっすら目を開けて
「A...」って。
『苦しそうだね...
ちゃんお薬飲んだ？何か食べたの？』
「少し...」
『だめだよ、ちゃんと食べなきゃ...
果物なら食べれる？』
「いい....あんまり食べたくない...」
『だめ！体力なくなっちゃうよ
ゼリーなら飲めるかな...今持ってくるね』
「A....」
『ん？』
「...なんでもない」
『？ちょっと待っててね』
パタパタ寝室を出てタオルとさっき買ってきたゼリーを持って戻る。
ゆっくり起き上がらせて、タオルで汗を拭うけど
本当に辛そう....
『はい、これ飲んで、またお薬飲まないと』
「...ん」
『飲み終わったら体拭いてあげるね』
素直にゼリーを受け取ったジョンデが口に含んだのを確認してから、洗面器にお湯を入れに行く。
少し熱めのがいいって言ってたな、オンマ。
小さい頃アッパが熱を出した時に、看病するオンマに付きまとってたからよく覚えてる。
『ジョンデ、飲めた？』
ゼリーを飲み終わったジョンデの上着を脱がせて、丁寧に体を拭いてあげる。
すごい汗...
普段お熱出ないから、出たとき酷いのかも。
『ジョンデ、上むいて』
「ん...自分でやる...」
『いいから。
はい、これ新しいパジャマ』
「ありがと...」
『それと、はい！
お薬飲んで』
「ふふ。A、お母さんみたいだね」
『だってジョンデ辛そうなんだもん...
はいお水』
「...飲ませて」
『へ？』
「薬、飲ませて」
ジョンデの手が私の頬に触れて、髪を撫でて、ベッドに落ちる。
熱のせいで涙目になってるジョンデが、やけに色っぽい。
「ふふ、冗談だよ。
A、申し訳ないんだけど感染っちゃうから今日はソファーで寝れる？」
『...人に感染したほうが、はやく治るんだって』
「だめ。A、言う事聞い...っん」
水と薬を口に含んで、ジョンデの唇にそっとキスする。
薄く開いた口にそっと流し込むけど、溢れた水が端から伝って太ももを濡らした。
『...飲めた？』
「...ん」
『もうキスしちゃったから、一緒に寝る』
そう言うと、一本取られた、って困った顔で笑った。
続く (更新停止中)
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みの(プロフ) - チェニチェニさん» わ〜〜！（ ; ; ）嬉しいです！ありがとうございます〜〜！！（ ; ; ）頑張ります！ (2018年3月5日 7時) (
レス) id: cc979909b7 (このIDを非表示/違反報告)
チェニチェニ - このシリーズ大好きで、ずっっっっっと続編待っていました〜！更新楽しみにしてます(;_;) (2018年3月4日 22時) (レス) id: 23a6904197 (このIDを非表示/違反報告)
みの(プロフ) - りんたんさん» ありがとうございます〜〜！！続き頑張りますー！！ (2018年2月21日 9時) (レス) id: cc979909b7 (このIDを非表示/違反報告)
りんたん(プロフ) - みの様 イッキに読ませていただきました！今、絶賛ジョンデ デレ期中なので、めっちゃニヤニヤしながら読みました。これからも楽しみにしてます。頑張って下さい( ´艸｀) (2018年2月8日 5時) (レス) id: e2b843b0bb (このIDを非表示/違反報告)
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